無限ノック › DOP 練習問題一覧 › 問題DOP モニタリングとロギング
ある企業はマイクロサービスアーキテクチャを採用しており、Amazon API Gateway、AWS Lambda、Amazon DynamoDBを連携させてシステムを構築しています。最近、特定のAPIエンドポイントで断続的にレイテンシが増大する問題が発生していますが、CloudWatchの基本メトリクスだけでは、どのサービスやコンポーネントがボトルネックになっているかを特定できません。システム全体のパフォーマンスボトルネックを可視化し、根本原因を迅速に特定するための最適なアプローチはどれですか。
A 各サービスでAWS X-Rayを有効化し、サービスマップとトレースデータを分析して各リクエストのレイテンシやエラーの発生箇所を特定する
✓ 正解
X-Rayは分散アーキテクチャにおけるリクエストのエンドツーエンドの追跡に特化しています。API GatewayからLambda、DynamoDBへと至る各呼び出しのレイテンシを可視化するサービスマップを提供するため、ボトルネックの特定に最適なソリューションです。
B API Gatewayのアクセスログを有効にしてCloudWatch Logsに出力し、Log Insightsを使用して遅延の大きいリクエストをクエリする
API Gatewayのアクセスログからは全体的なレスポンス時間やクライアントへのエラーは確認できますが、バックエンドのLambda内部の処理時間やDynamoDBへのクエリにかかる時間など、マイクロサービス内部の詳細な内訳までは特定できないため不完全です。
C VPCフローログを有効にしてトラフィックパターンを分析し、ネットワーク層でのパケット遅延やドロップが発生していないか確認する
VPCフローログはネットワークインターフェイスに出入りするIPトラフィックの情報をキャプチャしますが、アプリケーションレベルのレイテンシ、APIコールの処理時間、またはマネージドサービス間の論理的なボトルネックを可視化することはできません。
D DynamoDBのDAX(DynamoDB Accelerator)を有効化し、すべてのAPIリクエストのキャッシュヒット率をCloudWatchで監視する
DAXの導入はDynamoDBの読み取りパフォーマンスを向上させるための解決策の1つですが、現状のシステムでボトルネックが実際にDynamoDBにあるのか、それともLambdaのコールドスタートやAPI Gatewayにあるのかを特定するという監視要件に対する回答にはなりません。
解説 AWS X-Rayは、開発者が分散アプリケーション(特にマイクロサービスアーキテクチャ)の動作を分析およびデバッグするためのサービスです。API Gateway、Lambda、DynamoDBなどの複数のAWSサービスにまたがるリクエストのライフサイクル全体を追跡(トレース)できます。X-Rayを有効にすると、ユーザーリクエストが各サービスを通過する際のレイテンシ、HTTPステータスコード、エラーメッセージなどが収集され、視覚的な「サービスマップ」として表示されます。これにより、特定のサービスでの処理遅延や、DynamoDBへのクエリ実行にかかる時間などを個別のセグメントとしてドリルダウンして確認できるため、複雑なシステムにおけるパフォーマンスボトルネックの根本原因を極めて迅速に特定することが可能になります。
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