ある小売企業と広告代理店は、過去のキャンペーン効果を測定するために、それぞれが保有する顧客購買データと広告配信ログを組み合わせた分析を行いたいと考えています。ただし、契約上の制約と個人情報保護の観点から、一方の生データをもう一方の企業に直接開示することは禁止されています。また、生データをそのまま取得できるクエリは実行不可とし、集計・統計結果のみが両社に返されるよう制御する必要があります。 このユースケースに最も適したAWSサービスはどれですか?
AWS Clean Roomsは、複数の企業が互いの生データを開示することなく共同でデータ分析を行うために設計されたサービスです。各参加者(メンバー)は自社データを自分のAWSアカウント上に保持したまま共同分析に参加でき、「分析ルール(Analysis Rules)」によってSELECT *などの生データ取得クエリを禁止し、集計・統計結果のみを返す制御が可能です。個人情報保護とパートナー企業との協調分析を両立できます。 選択肢AのAWS Lake FormationとAmazon Athenaを使用し、クロスアカウントデータ共有でテーブルレベルのアクセス制御を設定する は相手アカウントが生データにクエリできてしまうため、生データ開示禁止の要件を満たせません。 選択肢BのAmazon Redshiftのデータ共有(Data Sharing)機能を使用して、2つのAWSアカウント間でデータを相互参照する は別アカウントからデータを直接参照できる機能であり、生データへのアクセスを許可してしまいます。 選択肢DのAWS Data Exchangeでデータセットをサブスクリプション形式で公開し、もう一方の企業がサブスクライブしてアクセスする はサードパーティのデータセットを販売・購読するサービスであり、分析ルールによる生データ保護機能はありません。