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CLFクラウドの概念

あるシステムアーキテクトが、クラウド上で重要業務システムを設計しています。経営層から「障害が発生してもシステムを一切止めることなく稼働し続けること」を要件として求められました。この要件を満たすアーキテクチャ設計の考え方として最も適切なものはどれですか?

A
高可用性(High Availability):マルチAZ冗長化とヘルスチェックにより、障害発生後に数分以内の自動復旧を行いダウンタイムを最小化する設計
高可用性(High Availability)は、マルチAZ冗長化とヘルスチェックにより障害発生後に数分以内の自動復旧を実現し、99.9%以上の稼働率を目標とする設計思想です。短時間のダウンタイムを許容するため、「一切止めない」という要件には不十分です。
B
フォールトトレランス(Fault Tolerance):構成要素に障害が発生しても、冗長化により中断なくサービスを継続させる設計
✓ 正解
フォールトトレランス(Fault Tolerance)は、システムの一部に障害が発生しても冗長化されたコンポーネントが即座に引き継ぎ、ユーザーへの影響をゼロにする設計です。「一切止めることなく継続稼働」という要件を満たす唯一の設計思想です。
C
ディザスタリカバリ(Disaster Recovery):大規模障害や災害を想定し、別リージョンへのフェイルオーバーを計画する設計
ディザスタリカバリ(Disaster Recovery)は、大規模障害・災害を想定し別リージョンへのフェイルオーバーを計画する設計です。RTO・RPO(目標復旧時間・復旧時点)を定義するものであり、通常の部分障害への瞬時継続稼働とは設計レイヤーが異なります。
D
スケーラビリティ(Scalability):需要の増加に応じてリソースを動的に追加し、パフォーマンスを維持する設計
スケーラビリティ(Scalability)は、需要増加に応じてリソースを水平・垂直に動的追加してパフォーマンスを維持する能力です。リソース拡張の概念であり、障害発生時にサービスを中断なく継続稼働させる耐障害性とは別の設計概念です。

解説

「一切止めることなく継続稼働」という要件はフォールトトレランス(耐障害性)に該当します。フォールトトレランスとは、システムの一部に障害が起きても冗長化されたコンポーネントが即座に引き継ぎ、ユーザーへの影響をゼロにする設計思想です。 高可用性(High Availability)は「ダウンタイムを最小化する」概念であり、99.9%や99.99%の稼働率を目標としますが、短時間のダウンタイムは許容します。「一切止めない」という要件には不十分です。 ディザスタリカバリは大規模障害や災害からの復旧計画であり、RTO(目標復旧時間)・RPO(目標復旧時点)を定義するものです。通常の部分障害への継続稼働とは設計レイヤーが異なります。 スケーラビリティは需要変動への対応能力であり、障害時の継続稼働とは別の概念です。

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