CLFセキュリティとコンプライアンス

ある医療機関は、規制要件(HIPAA)に基づき、患者記録のログファイルをAmazon S3に保存する際、指定した保持期間中はデータの上書きや削除を一切できないようにする「WORM(Write Once Read Many:一度書き込んだら変更・削除不可)」保護を実装する必要があります。このユースケースに最も適したAWSの機能はどれですか?

A
S3 バージョニング(Versioning)
S3バージョニングは以前のバージョンを保持しますが、適切な権限があれば全バージョンの削除も可能であり、WORM要件ほどの強制的な保護にはなりません。
B
Amazon S3 Object Lock
✓ 正解
S3 Object LockはWORMモデルを実装し、Governance/Complianceモードでオブジェクトを保護します。保持期間中はAWSサポートを含め誰も削除・上書きできず、HIPAA・SEC Rule 17a-4などの厳格な規制要件に対応できます。
C
S3 ライフサイクルポリシー
S3ライフサイクルポリシーはオブジェクトを別ストレージクラスへ移行・削除するルール設定機能で、削除防止とは逆目的であり、WORMポリシー実施には不適切です。
D
AWS Backup
AWS BackupはバックアップサービスですがWORMポリシー実施機能はなく、保持期間中の変更・削除を強制的に禁止する機能がS3 Object Lockの役割です。

解説

Amazon S3 Object Lockは、WORMモデルを実装するためのS3機能です。Governance mode(ガバナンスモード:特権ユーザーのみ解除可能)またはCompliance mode(コンプライアンスモード:AWSサポートも含め誰も解除不可)でオブジェクトを保護し、保持期間中はデータの削除・上書きを完全に防止します。HIPAA・SEC Rule 17a-4などの厳格な規制要件への対応に利用されます。 AのS3バージョニングは以前のバージョンを保持しますが、適切な権限があれば全バージョンの削除も可能なため、WORM要件を満たすほどの強制的な保護にはなりません。 CのS3ライフサイクルポリシーは、オブジェクトを別のストレージクラスへ自動移行したり一定期間後に削除したりするルール設定機能であり、削除防止とは逆の目的で使われます。 DのAWS Backupはバックアップの自動化・集中管理サービスで、複数サービスのバックアップを管理しますが、保持期間中の変更・削除を強制的に禁止するWORMポリシーの実施はS3 Object Lockの役割です。

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