ある金融機関は、規制要件として取引記録を最低7年間、書き込み後に変更・削除が一切できない形式(WORM: Write Once, Read Many)で保管する義務があります。Amazon S3を使用してこの要件を満たすために使うべき機能はどれですか?
Amazon S3 オブジェクトロックはWORM(Write Once, Read Many)モデルでオブジェクトを保護する機能です。保持期間を設定することで、その期間中はオブジェクトの上書き・削除を防止します。保持モードには「コンプライアンスモード(Compliance)」と「ガバナンスモード(Governance)」の2種類があり、コンプライアンスモードではrootユーザーを含む誰も保持設定を変更・削除できないため、金融・医療などの厳格な規制対応に適しています。法的保留(Legal Hold)機能で期間を指定せず無期限に保護することも可能です。 選択肢AのS3バージョニングはオブジェクトの変更履歴を保持しますが、管理者権限があれば全バージョンを削除することが可能であり、「誰も削除できない」というWORM要件を単独では満たせません。 選択肢BのS3クロスリージョンレプリケーション(CRR)はオブジェクトを別リージョンのバケットに自動コピーするディザスタリカバリ・耐久性向上の機能であり、元データの変更・削除を防止するWORM機能とは異なります。 選択肢DのS3ライフサイクルポリシーはオブジェクトを一定期間後に低コストのストレージクラスへ移行したり削除したりするコスト最適化機能であり、変更・削除を防止するWORM要件とは逆の目的のサービスです。