ANSネットワークのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス
あるエンタープライズ企業のセキュリティチームは、VPC 設定の変更によってインターネットからプライベートリソースへの意図しないネットワークアクセスパスが生まれていないかを継続的に監査したい。要件は以下の通り。
・実際のトラフィックが発生する前に潜在的な設定ミスを検出する(プロアクティブ)
・特定のソース・デスティネーション ENI を事前に指定せず、VPC トポロジー全体を網羅的に検査する
・セキュリティグループやルートテーブルなど複合的なネットワーク設定を考慮したパス分析を行う
この要件を最も適切に満たすサービスはどれか。
AVPC Reachability Analyzer でインターネットゲートウェイから各プライベート EC2 インスタンスへのパスを定義し、AWS Step Functions で定期実行して到達性が検出された場合は Amazon SNS でアラートを送信する
VPC Reachability Analyzer は特定の 2 点間の到達性を確認するツールで、すべてのプライベートリソースを網羅するには膨大な数のパスを個別定義する必要がある。特定のソース・デスティネーション ENI を指定せずに全体を走査するという要件を満たせない。
BAWS Network Access Analyzer でスコープを「インターネットゲートウェイから VPC 内のリソースへのアクセス」と定義し、VPC トポロジー全体を走査して意図しないアクセスパスを網羅的に検出・レポートする
✓ 正解
AWS Network Access Analyzer はスコープ定義だけで VPC トポロジー全体を走査し、セキュリティグループ・ルートテーブル・NACL 等を複合的に考慮して意図しないアクセスパスを網羅的に検出できる。実際のトラフィックが不要なプロアクティブな分析で、すべての要件を満たす。
CAmazon GuardDuty の VPC Flow Logs 分析と DNS ログ検査を有効化し、インターネットからプライベートリソースへの不審な通信試行をリアルタイムで検出して Amazon Security Hub に集約する
GuardDuty は実際に発生したトラフィックを分析して脅威を事後検出するサービスであり、設定ミスによって潜在的に存在するネットワークパスをトラフィック発生前に検出する用途には対応していない。
DAWS Config のマネージドルール(vpc-sg-open-only-to-authorized-ports、restricted-ssh 等)を有効化し、セキュリティグループの設定を継続的に評価して許可されていないポートへのインターネットアクセスを検出する
AWS Config マネージドルールはセキュリティグループの個々のルール設定を評価するが、ルートテーブル・NAT ゲートウェイ・NACL の組み合わせによる複合的なネットワークパスの存在は分析できない。
解説
AWS Network Access Analyzer は、特定のソース/デスティネーション ENI を指定することなく、定義したアクセス範囲(スコープ)に一致するすべてのネットワークパスを VPC トポロジー全体から検出するサービス。「インターネットゲートウェイから VPC 内のリソースへ」というスコープを設定すると、セキュリティグループ、ルートテーブル、NACL、Transit Gateway などの複合的な設定を考慮しながら、意図せずインターネットからアクセス可能になっているリソースをすべて洗い出せる。実際のトラフィックは不要で設定分析のみで動作するため、プロアクティブな監査に適している。
VPC Reachability Analyzer との違いは、Reachability Analyzer が「指定した 2 点間の到達性確認」であるのに対し、Network Access Analyzer は「条件に一致するすべてのパスの発見」である点にある。
選択肢AのVPC Reachability Analyzerは、特定のソース ENI から特定のデスティネーション ENI への到達性を確認するツールで、全プライベートリソースを網羅するには膨大な数のパス定義が必要となり、「ENI を事前に指定しない」という要件を満たせない。
選択肢CのAmazon GuardDutyは実際のトラフィックを分析して脅威を事後検出するサービスであり、トラフィック発生前に設定ミスによる潜在的パスを事前に発見する用途には対応していない。
選択肢DのAWS Configマネージドルールは個々のセキュリティグループルールを評価するが、ルートテーブル・NAT ゲートウェイ・NACL の組み合わせによる複合的なネットワークパスを分析する能力はない。
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