ANSネットワークのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス
ある金融機関は、複数のVPCに分散配置された数十台のRDSデータベースインスタンスとElastiCacheクラスターに対して、「インターネットからこれらのリソースへ直接到達可能なネットワーク経路が存在しないこと」というセキュリティポリシーを定めています。Security GroupやルートテーブルなどのVPC設定が変更されるたびに、ポリシーに違反する意図しないネットワーク経路を検出したいと考えています。実際のトラフィックが発生していない潜在的な設定ミスも含め、設定ベースの静的分析で自動的に検出する方法として最も適切なAWSサービスはどれですか?
AAmazon GuardDutyを有効化し、VPC Flow LogsとDNSログを解析ソースとして設定してデータベースへの不審なネットワーク接続パターンをリアルタイムで検出・アラートする
Amazon GuardDutyは実際に発生した通信ログ(VPC Flow Logs等)を分析して脅威を検出する動的サービスであり、トラフィックが流れていない段階での設定ベースの潜在的な経路を静的に検出する機能はなく、本シナリオの要件を満たしません。
BVPC Reachability Analyzerで送信元にインターネットゲートウェイ、宛先にRDSやElastiCacheを指定したパス定義を複数作成し、定期的に実行して到達可能なパスを自動検出する
VPC Reachability Analyzerは指定した1組の送信元と宛先間の到達可能性を個別に検証するツールです。数十台のリソースを対象に多数のパスを一括でポリシー違反として検出する用途には適しておらず、定義・実行の運用コストが大きくなります。
CAWS Network Access Analyzerでインターネットゲートウェイからデータベースリソースへのアクセスをポリシー違反として定義したネットワークアクセススコープを作成し、VPC設定を静的に分析して意図しない経路を自動検出する
✓ 正解
AWS Network Access Analyzerはネットワークアクセススコープを定義してVPC設定全体を静的に分析するサービスです。実際のトラフィックを必要とせず、ルートテーブルやSecurity Groupなどの設定から意図しないアクセス経路を一括検出できるため、本シナリオの要件に最も適合します。
DAWS Configのマネージドルール(restricted-ssh、vpc-sg-open-only-to-authorized-portsなど)と自動修復アクションを組み合わせてSecurity Groupの不正な変更を即時検出し、ポリシー準拠状態を維持する
AWS Configのマネージドルールは個々のリソース設定値をルールに照らして評価しますが、ルートテーブル・Security Group・NACLなど複数コンポーネントを横断したエンドツーエンドのネットワーク到達可能性を総合的に分析する機能はありません。
解説
AWS Network Access Analyzerは、VPCのネットワーク設定(Security Group、ルートテーブル、NACL、VPCピアリングなど)を静的に分析し、定義した「ネットワークアクセススコープ(Network Access Scope)」に一致する意図しないアクセス経路を自動的に検出するサービスです。
ネットワークアクセススコープでは「送信元:インターネットゲートウェイ」「宛先:RDS/ElastiCacheのセキュリティグループ」のようにポリシー条件を定義できます。実際のトラフィックが発生していない状態でも設定ベースの静的分析で潜在的な経路を検出できるため、事前のコンプライアンス検証や継続的な設定監査に最適です。
選択肢AのAmazon GuardDutyは、実際に発生したトラフィックのログから脅威を検出する動的サービスであり、まだトラフィックが流れていない「潜在的な設定ミス」による経路は検出できません。
選択肢BのVPC Reachability Analyzerは、指定した1組の送信元と宛先間の接続性を個別に検証するサービスです。数十台のリソースを対象とした大規模なポリシー監査には不向きで、定義・実行の運用コストが高くなります。
選択肢DのAWS Configのマネージドルールは、Security Groupなど個々のリソース設定値を評価できますが、複数コンポーネントにまたがるエンドツーエンドのネットワーク到達可能性を総合的に分析する機能はありません。
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