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ANSネットワーク設計

ある金融サービス企業は、低レイテンシーのTCPベース取引ゲートウェイをAWSに移行する。クライアントは限定された企業拠点のグローバルIP範囲からのみ接続し、ターゲットとなるEC2インスタンス(3つのAZに分散)のセキュリティグループでクライアントの送信元CIDRを直接フィルタリングして許可する要件がある。さらにクライアント拠点のファイアウォール許可リストに登録するための静的IPアドレスをAZごとに公開する必要がある。これらをすべて満たす設計はどれか。

A
Network Load Balancerをインターネット向けにデプロイし、ターゲットをインスタンスIDで登録する。各AZのサブネットにElastic IPを割り当てて静的IPを公開し、クライアントIP保持を有効のままターゲットのセキュリティグループでクライアントCIDRを許可する
✓ 正解
NLBはインスタンスID登録時にクライアントの送信元IPをデフォルトで保持するため、ターゲットのセキュリティグループでクライアントCIDRを直接許可できる。インターネット向けNLBでは各AZにElastic IPを割り当てられ、ファイアウォール許可リスト用の静的IPも公開でき、すべての要件を満たす。
B
Application Load BalancerをデプロイしてTCPリスナーを構成する。各AZに静的IPを割り当て、ターゲットグループでProxy Protocolを有効化してクライアントの送信元IPをセキュリティグループで許可する
Application Load BalancerはL7(HTTP/HTTPS)専用で生のTCPリスナーを構成できず、低レイテンシーの取引TCPサービスを終端できない。さらにALBは固定IPを持たず動的IPで動作するため、静的IP公開の要件も満たせない。
C
Network Load Balancerをデプロイし、ターゲットグループでProxy Protocol v2を有効化してクライアントIP保持を無効化する。アプリケーションがヘッダーから送信元IPを解析し、NLBの自動割当IPを静的IPとして公開する
Proxy Protocol v2を有効化しクライアントIP保持を無効化すると、ターゲットのセキュリティグループが評価する送信元IPがNLBのIPになり、クライアントCIDRによるSGフィルタリングが機能しない。アプリ改修も必要となり要件に反する。
D
Global AcceleratorをNLBの前段に配置して2つの静的Anycast IPを公開する。クライアント側ファイアウォールでそのIPを許可し、クライアントIP保持を無効化してターゲットのセキュリティグループでフィルタリングする
クライアントIP保持を無効化するとターゲットはGlobal AcceleratorのIPを送信元として受け取るため、セキュリティグループでクライアントCIDRを識別・フィルタリングできない。追加のコストも発生し、SGベースの要件を満たせない。

解説

Network Load BalancerはL4で動作しTCPをそのままパススルーできる。インスタンスIDでターゲットを登録するとクライアントの送信元IPがデフォルトで保持されるため、ターゲットのセキュリティグループでクライアントのCIDRを直接フィルタリングできる。インターネット向けNLBでは各AZのサブネットにElastic IPを割り当てられ、クライアント拠点のファイアウォールに登録する静的IPを公開できる。 選択肢のApplication Load BalancerはL7(HTTP/HTTPS)専用でTCP取引トラフィックを終端できず、固定IPも持たない。 選択肢のProxy Protocol v2+クライアントIP保持無効化では、SGが評価する送信元IPがNLB自身のIPになりCIDRフィルタリングが機能しない。 選択肢のGlobal Accelerator+クライアントIP保持無効化では、ターゲットがGAのIPを送信元として受け取りSGでクライアントCIDRを識別できない。

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