ANSネットワーク設計
あるFinTech企業は、3つのAWSアカウントにまたがる20以上のマイクロサービスをECS/Fargateコンテナで運用しています。サービス間通信に以下の要件があります。
・アカウントをまたぐサービス間通信をIAMベースの認証・認可で制御する
・各サービスへ一貫したDNS名(例:payments.svc.example)でアクセスできる
・VPCピアリングやルートテーブルの管理を最小化する
これらの要件を最もシンプルに実現するアーキテクチャはどれか。
A3つのアカウント間でVPCピアリングをメッシュ構成で設定し、Route 53プライベートホストゾーンを共有してサービスのDNS名を管理する
VPCピアリングメッシュ構成では3アカウント間のルートテーブル管理が複雑になり、スケーラビリティが低下します。またIAMベースのサービス間認証機能がないため、セキュリティ管理も別途必要です。
B各サービスの前にNetwork Load BalancerをデプロイしてAWS PrivateLinkエンドポイントサービスを作成し、他アカウントからInterface VPC Endpointで接続する
AWS PrivateLinkとNLBの組み合わせは、20以上のサービスがある場合、各サービスごとにNLBとエンドポイントサービスを作成・管理する必要があり、運用コストが大きくなります。
CAmazon VPC Latticeのサービスネットワークを作成し、各アカウントのVPCとサービスをVPC Latticeに登録してIAMベースの認証ポリシーを適用する
✓ 正解
Amazon VPC Latticeはサービスネットワークを作成してVPCをアタッチするだけで、複雑なピアリング設定なしにクロスアカウントのサービス通信が可能です。自動的にDNS名が割り当てられ、IAM認証ポリシーも標準で実装できます。
DAWS Transit Gatewayで3つのアカウントのVPCを接続し、AWS PrivateLinkを使ってサービスエンドポイントを各アカウントに公開する
Transit GatewayとPrivateLinkの組み合わせは、TGWで接続してさらにPrivateLinkを重ねるため複雑な構成となります。IAM認証ポリシーやDNS名管理も別途実装が必要です。
解説
Amazon VPC Latticeは、VPCやアカウントの境界を越えたサービス間通信を簡素化するために設計されたサービスネットワーキング機能です。サービスネットワークを作成してVPCをアタッチするだけで、複雑なピアリングやルートテーブル設定なしにクロスアカウントのサービス通信が可能になります。各サービスにはVPC Latticeが自動的にDNS名を割り当て、サービスレベルまたはサービスネットワークレベルでIAM認証ポリシーを設定してリクエストの送信者を認証・認可できます。AWS Resource Access Manager(RAM)を使用してサービスネットワークを複数アカウントと共有できます。
選択肢AのVPCピアリングとRoute 53の組み合わせは、3アカウント間のピアリングメッシュ構成でルートテーブルの管理が複雑になり、IAMベースのサービス間認証機能もありません。
選択肢BのAWS PrivateLinkとNLBの組み合わせは、サービスごとにNLBとエンドポイントサービスの作成が必要で、20以上のサービスでは管理コストが大きくなります。
選択肢DのTransit GatewayとPrivateLinkの組み合わせは、TGWで接続後にさらにPrivateLinkを重ねる複雑な構成となり、IAM認証ポリシーの適用やDNS名管理も別途必要です。
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