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ANSネットワーク管理と運用

ある大企業のネットワーク運用チームは、AWS Organizationsで管理される複数のアカウントにまたがる30のVPCを運用しています。各VPCのセキュリティグループには社内ネットワークのIPレンジ(200以上のCIDRブロック)が許可ルールとして設定されており、一部のVPCルートテーブルにもこれらのIPレンジが静的ルートとして登録されています。これらのIPレンジは四半期ごとに変更される可能性があり、変更時には全アカウント・全VPCへの一貫した適用が求められます。現在は手動更新しており、更新漏れや設定不整合が問題になっています。最もスケーラブルで運用負荷の低いアプローチはどれですか?

A
AWS Systems Manager Parameter StoreにCIDRリストをJSON形式で保存し、AWS Lambdaを定期実行して全アカウントのセキュリティグループとルートテーブルを自動更新する
Systems Manager Parameter Store と Lambda の組み合わせは機能するが、Lambda コードのメンテナンス・クロスアカウント権限管理・実行タイミングのラグなど運用負荷が高い。宣言的な参照更新ができず更新失敗リスクも伴うため、スケーラブルなアプローチではない。
B
VPCのカスタマー管理プレフィックスリストにCIDRブロックをまとめ、AWS Resource Access Managerで全アカウントに共有し、セキュリティグループとルートテーブルからこのプレフィックスリストを参照させる
✓ 正解
カスタマー管理プレフィックスリストに CIDR をまとめ RAM で全アカウントに共有することで、リスト 1 か所の更新がセキュリティグループとルートテーブルの両方に即座に反映される。単一の管理ポイントで更新漏れや設定不整合を防止できる最もスケーラブルな方法。
C
AWS Firewall Managerのセキュリティグループポリシーに許可するCIDRを直接定義し、Organizations配下の全アカウントに自動プロビジョニングする
AWS Firewall Manager のセキュリティグループポリシーは CIDR を直接記述するため、IP レンジ変更時にポリシー自体の更新が必要となる。また VPC ルートテーブルのルートエントリ管理に対応していないため、本問の要件を完全には満たせない。
D
AWS Configのカスタムルールを作成してセキュリティグループルールの内容を継続的に評価し、不整合を検出した場合に自動修復する
AWS Config のカスタムルールは設定の評価・通知・自動修復に使うサービスであり、200 以上の CIDR ブロックを一元管理してセキュリティグループとルートテーブルへ適用するためのソリューションとして設計されていない。

解説

VPCのカスタマー管理プレフィックスリスト(Customer-managed Prefix List)は、複数のCIDRブロックをまとめて管理できる機能です。セキュリティグループルールやルートテーブルのエントリからプレフィックスリストを直接参照できるため、リスト自体を更新するだけで参照しているすべてのリソースに変更が自動的かつ即座に反映されます。AWS Resource Access Manager(RAM)を使用することで、Organizationsの組織単位(OU)や個別アカウントにプレフィックスリストを共有でき、全アカウントから同一リストを参照可能です。1つのプレフィックスリストは最大1,000エントリをサポートします。IPレンジ変更時はプレフィックスリストを1箇所更新するだけで済み、セキュリティグループとルートテーブルの両方に対応できる唯一のアプローチです。 選択肢AのAWS Systems Manager Parameter Store + Lambdaの組み合わせは機能的には実現可能ですが、Lambda関数のコードのメンテナンス、実行タイミングのラグ(非同期更新)、クロスアカウントの権限管理など運用負荷が高くなります。また、Lambda経由のAPIコールではプレフィックスリストのような宣言的な参照更新は実現できず、更新処理の失敗リスクも伴います。 選択肢CのAWS Firewall Managerは、セキュリティグループポリシーを通じてCIDRルールを複数アカウントに展開できますが、ポリシー自体にCIDRを直接記述するためIPレンジ変更時はFirewall Managerポリシーの更新が別途必要です。また、VPCルートテーブルのルートエントリ管理には対応していないため要件を完全には満たせません。 選択肢DのAWS Configのカスタムルールは設定の評価・通知・自動修復に使うものであり、200以上のCIDRブロックを一元管理してセキュリティグループとルートテーブルに適用するためのソリューションとしては設計されていません。

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