ANSネットワークのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス
ある大企業はAWS Organizations配下に35のAWSアカウントを管理しており、全アカウントのEC2インスタンスにアタッチされているセキュリティグループを一元的に制御したい。要件は以下の通りである。
①全アカウント・全VPCのセキュリティグループで、0.0.0.0/0および::/0からのSSH(ポート22)とRDP(ポート3389)のインバウンドを禁止する
②コンプライアンス違反のインバウンドルールを自動的に削除する(手動対応不要)
③Organizationsに新規追加されるアカウントへも自動的にポリシーが適用される
この要件を最も少ない運用オーバーヘッドで実現する方法はどれか。
AAWS Configのマネージドルール(restricted-ssh・restricted-rdp)をCloudFormation StackSetsで全アカウントにデプロイし、Systems Manager AutomationドキュメントAWS-DisablePublicAccessForSecurityGroupを自動修復アクションとして設定する
ConfigルールとSSM自動修復の組み合わせは有効だが、StackSetsを使った各アカウントへのConfigルールのデプロイと修復アクションの設定を別々に管理する必要があり、Firewall Managerで一元管理する方法と比較して運用オーバーヘッドが高い。
BCloudFormation StackSetsを使って全アカウントにEventBridge+Lambda関数をデプロイし、セキュリティグループ変更イベントを検知して違反インバウンドルールを自動削除するカスタム実装を行う
CloudFormation StackSetsとLambdaによるカスタム実装は可能だが、Lambda関数・EventBridgeルールの設計・テスト・デプロイ・保守が必要となり、Firewall Managerで実現できる機能をカスタムコードで代替するため運用コストが最も高い選択肢である。
CAWS OrganizationsのサービスコントロールポリシーをすべてのOUに適用し、ec2:AuthorizeSecurityGroupIngressアクションでポート22・3389を0.0.0.0/0から許可するルールの新規作成をブロックする
SCPでの制限は新規の違反ルール作成を防止できるが、SCP適用前から存在する既存セキュリティグループの違反インバウンドルールを自動削除・修正する機能を持たないため、既存リソースへの自動修正という要件②を満たせない。
DAWS Firewall ManagerでOrganizationsを対象としたコンテンツ監査セキュリティグループポリシーを作成し、0.0.0.0/0からのポート22・3389を許可するルールを自動修正対象として設定する
✓ 正解
Firewall Managerのコンテンツ監査セキュリティグループポリシーはOrganizations単位で一元管理でき、既存違反の自動修正と新規アカウントへの自動適用を含む全要件を最少の運用オーバーヘッドで実現できる最適な選択肢である。
解説
AWS Firewall ManagerはAWS Organizationsと統合してマルチアカウント環境のセキュリティポリシーを一元管理するサービスである。セキュリティグループポリシーの「コンテンツ監査」タイプを使用すると、不正なルール(例:0.0.0.0/0からのポート22/3389を許可)を持つセキュリティグループを自動検出し、違反ルールを自動削除できる。管理アカウントからのFirewall Manager設定のみで全メンバーアカウントをカバーでき、新規アカウントがOrganizationsに追加されると自動的にポリシーが適用される。これにより①
②
③の全要件を最小限の設定で実現できる。
選択肢AのAWS Configルールは有効だが、ConfigルールとSystems Manager修復アクションをStackSetsを使ってアカウントごとにデプロイ・管理する手間があり、Firewall Managerの一元管理と比べると運用オーバーヘッドが高い。
選択肢BのCloudFormation StackSetsとLambdaによるカスタム実装は技術的に可能だが、Lambda関数・EventBridgeルールの設計・テスト・保守コストが発生しFirewall Managerの既成機能を代替するため運用コストが最も高い。
選択肢CのSCPはec2:AuthorizeSecurityGroupIngressを制限することで新規の違反ルール作成を防げるが、SCP適用以前から存在する既存の違反ルールを自動削除・修正する機能を持たないため、要件②(既存リソースの自動修正)を満たせない。
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