ANSネットワーク実装
IPv6のみを使用するサブネットに配置されたEC2インスタンスがあります。このインスタンスは、ソフトウェアのアップデートを取得するためにインターネット上のIPv4専用エンドポイントに通信する必要があります。このIPv6からIPv4への通信を可能にするためのネットワーク構成として正しいものはどれですか。
Aサブネットに関連付けられたルートテーブルにNAT64ルーティングを追加し、Route 53 ResolverのDNS64機能を有効にする
✓ 正解
DNS64機能によってIPv4専用リソースの名前解決を合成されたIPv6アドレスで提供し、ルートテーブルのNAT64ルーティングによって実際のパケットをNATゲートウェイ経由でIPv4に変換して通信させる構成が、AWSにおける標準的なIPv6移行プロトコルです。
BVPCのEgress-Onlyインターネットゲートウェイを設定し、インスタンスのセキュリティグループでIPv4のIPマスカレードを許可する
Egress-Onlyインターネットゲートウェイは、IPv6トラフィックのアウトバウンド通信専用のゲートウェイであり、IPv6からIPv4へのプロトコル変換(トランスレーション)機能は備えていません。そのためIPv4専用エンドポイントへのアクセスは不可能です。
CIPv6専用サブネットのルーティングテーブルで、デフォルトルート(::/0)のターゲットを通常のIPv4 NATゲートウェイに指定する
通常のルーティングテーブル設定において、IPv6のCIDRブロック(::/0など)のトラフィックターゲットをそのままIPv4で動作するNATゲートウェイに向けても、DNS64によるアドレス合成プロセスがなければ通信を正しく解釈および変換することはできません。
DAWS Transit GatewayをデプロイしてVPCをアタッチし、Transit GatewayのIPv6間翻訳機能(TGW-NAT)を有効化する
AWS Transit GatewayはIPv6トラフィックのルーティングをサポートしていますが、TGW自体がIPv6パケットとIPv4パケットを相互に変換するプロトコルトランスレーション機能(NAT64と同等の機能)をネイティブに提供しているわけではありません。
解説
IPv6専用リソースがIPv4専用インターネットリソースにアクセスするには、AWSのNAT64とDNS64を組み合わせて使います。Route 53 ResolverでDNS64を有効にすると、IPv4専用ドメインへのDNSクエリに対してIPv4アドレスを合成されたIPv6アドレス(64:ff9b::/96プレフィックス)に変換して返します。ルートテーブルでこのプレフィックス宛のトラフィックをNATゲートウェイにルーティングすると、NATゲートウェイがIPv4トラフィックに変換してインターネットへ転送します。
選択肢BのEgress-Onlyインターネットゲートウェイは、IPv6トラフィックのアウトバウンドを許可しますが、IPv4専用エンドポイントへのプロトコル変換(IPv6→IPv4)の機能を持ちません。セキュリティグループにIPマスカレードを設定する機能もAWSには存在しません。
選択肢Cは、IPv6ルートテーブルの::/0のターゲットにIPv4 NATゲートウェイを指定することはできません。NATゲートウェイはIPv4トラフィックのみを処理するため、IPv6デフォルトルートのターゲットとして設定しても動作しません。
選択肢DのTransit GatewayにはIPv6/IPv4相互変換機能「TGW-NAT」は存在しません。Transit GatewayはIPv4・IPv6のルーティングに対応していますが、IPv6パケットをIPv4に変換するプロトコル変換機能は提供していません。
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