ある企業は、AWS Transit Gatewayを使用して12個のVPCと2本のAWS Direct Connect接続(オンプレミスデータセンター向け)を持つハブアンドスポーク型ネットワークを運用しています。ネットワーク運用チームは、オンプレミスのホスト(送信元IP: 192.168.10.20)から特定のVPC内のEC2インスタンス(宛先IP: 10.2.3.15)への通信において、Transit Gatewayルートテーブルおよび各VPCルートテーブルで実際に選択されるルートエントリを特定したいと考えています。また、実際のトラフィックを発生させずに事前検証を行う必要があります。最も適切なツールはどれですか?
AWS Network ManagerのRoute Analyzerは、Transit Gatewayを含むハイブリッドネットワーク全体の経路を分析するツールです。ソースIPアドレス・宛先IPアドレス・Transit Gatewayを指定するだけで、Direct Connect → Transit Gatewayルートテーブル → VPCルートテーブルの各ルートエントリがどのように選択されるかをシミュレーションし、実際のトラフィックを送信せずに経路を検証できます。BGPで広告されたルートを含めた経路の可視化が可能であり、「どのルートテーブルエントリが選択されるか」という経路選択の詳細を把握する要件に最適なツールです。 選択肢AのVPC Reachability Analyzerは、VPC内リソース間やVPCピアリング・エンドポイントを経由するパスの到達可能性(pass/fail)を分析するツールです。Transit Gatewayを経由するパスで経路選択の詳細(どのTGWルートテーブルエントリが使われるか)を特定する機能を持たないため、本要件には適していません。 選択肢CのVPC Flow Logsは実際にトラフィックが発生した後にログを記録するサービスであり、事前に経路を検証したり実際の通信なしにルートテーブルエントリを特定したりすることはできません。 選択肢DのAWS Network Access Analyzerは、意図しないネットワークアクセスパスを特定するセキュリティ分析ツールであり、特定の送信元・宛先ペアに対してTransit Gatewayのルートテーブルエントリを追跡する機能を持ちません。