ある企業のネットワーク運用チームは、VPC内で発生しているセキュリティインシデントを調査しています。現在有効なVPC Flow Logs(デフォルトのv2フォーマット)では以下の情報が不足しており、詳細な調査が困難な状況です。 ・TCPフラグ(SYN・ACK・FINなど)を取得して、SYNフラッド攻撃やポートスキャンのパターンを特定したい ・トラフィックの方向(インバウンド/アウトバウンド)を明示的に記録したい ・NATゲートウェイを経由するトラフィックのオリジナルの送信元・宛先IPアドレスを記録したい これらの要件を満たすためにVPC Flow Logsの設定をどのように変更すべきですか?
VPC Flow Logsはデフォルトのv2フォーマット以外に、カスタムフォーマットで拡張フィールドを追加できます。tcp-flagsフィールドはビットマスク形式(SYN=0x02・ACK=0x10など)でTCPフラグを記録しSYNフラッドやポートスキャンの検出に活用できます。flow-directionはトラフィックの向き(ingress/egress)を記録します。pkt-srcaddrとpkt-dstaddrはNATゲートウェイなどを経由する場合のオリジナルIPアドレスを記録し、変換後アドレスのsrcaddr/dstaddrと区別できます。S3 + Athenaで大量ログの効率的な分析が可能です。 選択肢AのVPC Flow Logs(デフォルトフォーマット)はサブネットとENIの両レベルで比較する方法ですが、デフォルトのv2フォーマットにはTCPフラグ・方向情報・オリジナルIPのフィールドが存在しないため、要件を満たすことができません。 選択肢CのVPCトラフィックミラーリングは実際のパケットキャプチャに対応し詳細な分析が可能ですが、全ENIへの設定は追加コストと管理負担が大きく、本問の要件はFlow Logsの拡張フィールドで十分に対応可能です。 選択肢DのCloudWatch エージェントはネットワーク帯域やパケット数などのOSレベルのメトリクスを収集しますが、個別TCPフラグの内容を記録・分析する機能はありません。