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ANSネットワーク設計

ある企業は、自社のIPアドレス空間(/24のIPv4プレフィックス)をAWSに持ち込み(BYOIP)、自社アカウント内でプロビジョニングするVPCのパブリックIPアドレスやElastic IPとして使用したいと考えています。このBYOIPプロセスを開始する前に、インターネットルーティングの正当性を証明するためにパブリックインターネットレジストリ(RIR)で完了しなければならない必須の手順はどれですか。

A
RIRにROA(Route Origin Authorization)を作成し、IP範囲の承認された発信元としてAWSの自律システム番号(ASN)を指定する
✓ 正解
ROA(経路オリジン認可)の作成は、インターネット上で特定のIPプレフィックスをアドバタイズする正当な権限を持つ自律システム(この場合はAWSのASN)を暗号学的に証明するためのRPKIの標準機能であり、BYOIPを実施する際の必須のセキュリティ要件です。
B
自社のオンプレミスルーターでBGPのBGPsec機能を有効化し、AWSの公開鍵インフラストラクチャ証明書をRIRのデータベースに登録する
BGPsecはBGPのセキュリティを強化するプロトコルですが、AWSのBYOIPプロセスの前提条件としてオンプレミス機器での有効化やAWSのPKI証明書の登録が求められるものではありません。AWSへの承認はROAを通じて行われます。
C
RIRのWHOISデータベースを更新し、IPアドレスブロックの技術的連絡先(Tech-c)をAWSサポートチームのEメールアドレスに変更する
WHOISデータベースの技術的連絡先を更新しても、BGPルーティングの正当性を証明する暗号学的な検証の仕組みとしては機能しません。IPアドレスの管理者が誰であるかを示す情報に過ぎず、AWSがアドバタイズを開始する技術的承認にはなりません。
D
指定されたIPプレフィックスのDNS逆引き委譲ゾーン(in-addr.arpa)をAmazon Route 53のパブリックホストゾーンに向けて委譲する
DNSの逆引き(in-addr.arpa)の委譲はIPアドレスのホスト名を解決するための設定であり、IPアドレスブロックそのものをインターネット上のルーター間でルーティング(BGP広告)するための正当性を証明するプロセスとは全く関係ありません。

解説

AWSへのIPアドレスの持ち込み(BYOIP: Bring Your Own IP)を行う場合、AWSがインターネット上でその企業のアドレス空間をアドバタイズ(BGP経路情報の広告)できるように権限を付与する必要があります。インターネット上のルートハイジャックを防ぐ仕組みであるRPKI(リソース公開鍵基盤)において、アドレス割り当てを管理するRIR(ARIN、RIPE、APNICなど)に対してROA(Route Origin Authorization:経路オリジン認可)レコードを作成することが必須条件となります。このROAにおいて、持ち込むIPプレフィックスの正当な経路送信元としてAWSのASN(Amazonの主要ASNである16509や特定のリージョン用ASNなど)を指定することで、AWSが権限を持ってルーティング情報をインターネットにブロードキャストできるようになります。 選択肢AはRIRへのROA作成とAWSのASN指定を行う方法であり、BYOIP開始前に必須の手順です。RPKIによる経路オリジン検証が有効になり、AWSがそのIPプレフィックスを正当にアドバタイズできる唯一の方法です。 選択肢BのBGPsecはBGPパスの認証技術(経路全体の署名検証)であり、ROAによる経路オリジン認可とは異なる別の仕組みです。AWS BYOIPプロセスにBGPsecの有効化やAWSの公開鍵証明書をRIRに登録することは要求されていません。 選択肢CのWHOIS技術的連絡先(Tech-c)の変更はBYOIPの要件に含まれていません。WHOISの連絡先はIPアドレスの管理者情報を示すものであり、AWSサポートチームのアドレスに変更しても経路広告の正当性とは無関係です。 選択肢DのDNS逆引き委譲(in-addr.arpa)はIPアドレスに対する逆引きDNS解決のための設定であり、BGPルーティングの正当性を証明するBYOIPプロセスとは直接関係がなく、必須要件ではありません。

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