ANSネットワーク実装
ある企業は、3つのリージョン(東京・大阪・バージニア北部)に合計12個のVPCを持ち、それぞれに専用のTransit Gatewayを配置しています。オンプレミスのデータセンターはus-east-1のDirect Connectロケーションで2つの専用接続(各10Gbps)を終端しています。要件は、(1)オンプレミスから3リージョン全てのVPCへ単一のBGPセッション群でアクセスできること、(2)Transit Gateway associationに対してオンプレミスへ広告するプレフィックスを制御できること、(3)同一アカウント内でリージョンをまたいでDirect Connect接続を再利用することです。これらを満たす実装はどれですか。
A各リージョンのTransit GatewayをそれぞれTransit VIF経由で個別のDirect Connect Gatewayに関連付け、リージョンごとに専用のBGPセッションを確立する
リージョンごとにTransit VIFとBGPセッションを分散させるため、単一セッション群での集約という要件(1)を満たさず、各リージョンで個別のDXGを使うと接続の再利用も困難になる。複数のBGPセッション管理が必要で運用も煩雑になる。
B1つのDirect Connect Gatewayを作成し、3リージョンのTransit GatewayをTransit Gateway associationで関連付け、許可プレフィックスリストでオンプレミスへ広告するCIDRを指定する
✓ 正解
Direct Connect Gatewayはグローバルリソースで複数リージョンのTGWをassociation関連付けでき、1本のTransit VIFで全リージョンへ到達できる。allowed prefixesでオンプレミスへ広告するCIDRを制御でき、3要件すべてを満たす唯一の構成となる。
C各VPCにPrivate VIFを作成してVirtual Private Gateway経由で接続し、Direct Connect Gatewayでリージョン間のルートを集約する
Private VIFとVirtual Private Gatewayの組み合わせはVPC単位の接続でありTransit Gatewayの集約を活用できない。12VPC分のVIFが必要となりスケールせず、プレフィックス制御の要件にも適合しないため不適切。
DTransit GatewayをDirect Connect GatewayにTransit VIFで関連付け、各リージョンに別々のDirect Connect Gatewayを作成してVIFを共有する
1つのDirect Connect接続上のVIFを複数のDirect Connect Gatewayで共有することはできず、Transit VIFは単一のDXGにのみ関連付く。構成自体が技術的に成立しないため要件を満たせない。
解説
Direct Connect Gatewayはグローバルリソースであり、1つのDXGに複数リージョンのTransit Gatewayをassociationで関連付けできる。Transit VIFは1本でDXGに接続し、関連付けたTGW群へリージョンをまたいで到達できるため、BGPセッションを集約しつつ接続を再利用できる。Transit Gateway associationではallowed prefixes(許可プレフィックスリスト)でオンプレミスへ広告するCIDRを明示的に制御できる。
選択肢Aのリージョンごとに個別DXGへTransit VIFを関連付ける構成は、接続を再利用できずBGPセッションも分散し、要件(1)(3)を満たさない。
選択肢CのPrivate VIF+Virtual Private Gatewayはユーザーが求めるTGW集約に対応せず、VGWは複数VPCの集約やプレフィックス制御の要件に不適合。
選択肢Dの各リージョンに別々のDXGを作る構成は、1つのVIFを複数DXGで共有できないため成立しない。
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