ある企業はAWS上でMPI(Message Passing Interface)を使用するHPC(高性能コンピューティング)ワークロードを実行しており、以下の要件を満たすネットワーク構成を検討している。 ・EC2インスタンス間の通信レイテンシーを50マイクロ秒以下に最小化する ・ネットワークスループットを最大化する ・使用インスタンスタイプ:c5n.18xlarge ・インスタンスは同一AZに配置する計画 MPI通信の超低レイテンシー要件を満たすために実装すべきネットワーク設定として最も適切なものはどれか?
HPC MPIワークロードにおける超低レイテンシー通信には、クラスタープレイスメントグループ+EFA(Elastic Fabric Adapter)の組み合わせが最適解。 クラスタープレイスメントグループはインスタンスを物理的に近接したハードウェアに配置し、高いビスセクション帯域幅と低レイテンシーを実現する。EFAはENA(Elastic Network Adapter)を拡張したネットワークインターフェースで、OS-Bypass機能によりMPI/NCCLアプリケーションがカーネルをバイパスして直接通信でき、レイテンシーを数マイクロ秒単位に削減する。c5n.18xlargeはEFAをサポートし最大100Gbpsのネットワーク帯域を提供する。 選択肢Aのスプレッドプレイスメントグループは異なる物理ハードウェアラックに分散配置するため物理的距離が増しレイテンシーが高くなりHPC用途には不適切。EC2では複数ENIのチーミング(ボンディング)はサポートされていない。 選択肢Cのパーティションプレイスメントグループは障害ドメインの分離が目的であり、レイテンシー最小化ではなく高可用性向けの配置戦略。Jumbo Frame有効化は有効だがEFAなしでは50マイクロ秒以下の要件を満たせない。 選択肢DのDedicated Hostはハードウェア専有によるライセンス管理・コンプライアンス要件向けのサービスであり、クラスタープレイスメントグループとEFAが提供するHPC向け超低レイテンシー通信の代替にはならない。