ある企業は、グローバルなWebアプリケーションをAWS上で運営しており、Amazon CloudFrontとApplication Load Balancerを使用しています。先週から欧州の一部のエンドユーザーから断続的なレイテンシの増加とパケットロスが報告されています。AWSリソース自体のメトリクスには異常は見られません。ネットワーク運用チームは以下の要件で原因を特定したいと考えています。 ・エンドユーザーが接続するISP(インターネットサービスプロバイダー)やASN(Autonomous System Number:自律システム番号)レベルで問題を特定したい ・インターネット回線の品質(レイテンシ・パケットロス)をリアルタイムで可視化したい ・影響を受けている都市・地域ごとの傾向を分析したい これらの要件を最も適切に満たすAWSサービスはどれですか?
Amazon CloudWatch Internet MonitorはAWSグローバルネットワークを活用してインターネット上の問題を可視化するサービスです。ISPやASNレベルのパフォーマンス劣化(レイテンシ・パケットロス)を地理的ビューで継続的に監視でき、エンドユーザーがどのISP・地域から影響を受けているかを特定できます。AWSリソース側に問題がない場合のインターネット品質の調査に最適なサービスです。 選択肢BのAWS Network Manager のルートアナライザーは、Transit GatewayやSD-WANネットワークのルーティングパスを分析するツールであり、インターネット上のエンドユーザー接続品質の監視には使用できません。 選択肢CのVPC Reachability Analyzerは、VPC内のリソース間の論理的な到達可能性(セキュリティグループ・ルートテーブル等の設定)を検証するツールであり、インターネット上のISPレベルの問題分析には対応していません。 選択肢DのAmazon CloudWatch SyntheticsはCanaryスクリプトを使用してWebエンドポイントの可用性・レイテンシを定期的に監視しますが、ISPやASNレベルの詳細な接続品質分析機能はありません。