ANSネットワーク実装
ある金融機関は、東京のAWS Direct Connectロケーションで10 Gbpsの専用接続(Dedicated Connection)を1本稼働させています。可用性向上と帯域増強のため、以下の要件で回線を追加する計画があります。
・複数の物理回線を単一の論理インターフェースとして管理し、運用を簡素化する
・1本の物理回線が障害になった場合でも残りの回線でトラフィックを継続する
・合計20 Gbpsの集約帯域を確保する
・すべての接続は同一のDirect Connectロケーション内の同一AWSデバイスに終端すること
最も適切な実装方法はどれですか?
A既存の10 Gbps接続と新規の10 Gbps専用接続をLAG(Link Aggregation Group)にまとめ、「最小アクティブ接続数(Minimum links)」を1に設定する
✓ 正解
LAGはLACPプロトコルを使用して複数のDirect Connect物理接続を1つの論理インターフェースに束ね、帯域を集約しつつ冗長性を確保する機能です。「最小アクティブ接続数」を1に設定することで、1本が障害になっても残り1本でサービスが継続します。LAGに参加する接続はすべて同一帯域・同一タイプ・同一ロケーション内の同一AWSデバイスである必要があります。
B新規に10 Gbps専用接続を1本追加し、それぞれに個別のプライベートVIFを作成してBGP ECMPで負荷分散する
BGP ECMPによる個別プライベートVIF構成は、それぞれ別の論理インターフェースが残るため「単一の論理インターフェース」要件を満たしません。また同一VPC向けの複数プライベートVIFは1つのDirect Connect接続に作成できず、構成が複雑になります。
C既存の10 Gbps接続にジャンボフレーム(MTU 9001)を有効にすることでスループットを向上させ、帯域要件を満たす
ジャンボフレームは大きなパケットの転送効率を向上させますが、物理的な最大帯域(10 Gbps)を超えるスループットは得られません。
D既存の10 Gbps接続のLAGを作成し、1 Gbpsの専用接続を10本追加してLAGに参加させることで合計20 Gbpsを確保する
異帯域混在LAG構成はサポートされません。LAGに参加するすべての接続の帯域が統一されている必要があるため、10 Gbpsと1 Gbpsの混在は不可です。
解説
LAGはLACPプロトコルを使用して複数のDirect Connect物理接続を1つの論理インターフェースに束ね、帯域を集約しつつ冗長性を確保する機能です。「最小アクティブ接続数」を1に設定することで、1本が障害になっても残り1本でサービスが継続します。LAGに参加する接続はすべて同一帯域・同一タイプ・同一ロケーション内の同一AWSデバイスである必要があります。
選択肢BのBGP ECMPによる個別プライベートVIF構成は、それぞれ別の論理インターフェースが残るため「単一の論理インターフェース」要件を満たしません。また同一VPC向けの複数プライベートVIFは1つのDirect Connect接続に作成できず、構成が複雑になります。
選択肢Cのジャンボフレームは大きなパケットの転送効率を向上させますが、物理的な最大帯域(10 Gbps)を超えるスループットは得られません。
選択肢Dの異帯域混在LAG構成はサポートされません。LAGに参加するすべての接続の帯域が統一されている必要があるため、10 Gbpsと1 Gbpsの混在は不可です。
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