ANSネットワーク実装
ある企業は、AWS Organizations配下のネットワーク集約アカウントにTransit Gatewayを構築し、各業務アカウントのVPCをアタッチして中央集約型の接続基盤を構築しています。新たに、業務アカウントのチームが自分たちのアカウントからTransit Gatewayに直接VPCをアタッチできるようにしたいと考えています。ただしTransit Gateway本体の管理(ルートテーブル設定やアタッチメントの承認)は引き続きネットワーク集約アカウントに集中させる必要があります。この要件を満たす最も適切な実装はどれですか。
AAWS Resource Access Manager(RAM)でTransit Gatewayを業務アカウントに共有し、Transit Gatewayのアタッチメント承認をデフォルトで必須に設定して集約アカウントで承認する
✓ 正解
RAMでTransit Gatewayを共有すると業務アカウントから直接VPCをアタッチでき、かつアタッチメント承認を必須にすれば所有者である集約アカウントがルートテーブルと承認を集中管理できるため、分散アタッチと中央管理の両立という要件に合致します。
B各業務アカウントに個別のTransit Gatewayを作成し、Transit Gateway間ピアリングで集約アカウントのTransit Gatewayと接続してルートを集中管理する
業務アカウントごとにTransit Gatewayを作成しピアリングで結ぶ構成はリソースとルート管理が各アカウントに分散し、運用負荷・コストが増大するうえTransit Gateway管理を集約アカウントに集中させる要件に反します。
C集約アカウントのIAMロールを業務アカウントにAssumeRoleさせ、業務チームがそのロールでTransit Gatewayにアタッチメントを作成できるようにする
AssumeRoleでの操作は集約アカウント権限での操作となりアタッチメントも集約アカウント所有のままで、業務アカウントから自分のアカウント内で直接アタッチするという要件を満たさず、権限分離も曖昧になります。
DVPCピアリングで各業務アカウントのVPCを集約アカウントのVPCに接続し、集約アカウント側のルートテーブルでTransit Gateway相当の集中管理を行う
VPCピアリングは1対1のメッシュ接続でスケールせず、Transit Gatewayのような集中ルート管理を実現できないため、中央集約型の接続基盤という要件に適合しません。
解説
AWS Resource Access Manager(RAM)を使うと、集約アカウントが所有するTransit Gatewayを他の業務アカウントに共有できます。共有を受けた業務アカウントは自分のアカウント内から直接VPCをTransit Gatewayにアタッチできます。一方、Transit Gateway本体(ルートテーブル、アタッチメントの承認)の管理は所有者である集約アカウントに残るため、アタッチメント承認を「必須」に設定すれば、集約アカウントが各アタッチメントを承認・制御できます。これにより分散したアタッチ操作と中央集約管理を両立できます。
選択肢Bのアカウント別Transit Gateway+ピアリングはリソースとルート管理が分散し、運用負荷とコストが増大するうえ中央集約の要件に反します。
選択肢CのAssumeRoleによる操作はアタッチメント作成を可能にしますが、業務チームが集約アカウントの権限で操作するためリソースは集約アカウント所有のままとなり、業務アカウント側からの直接アタッチという要件を満たさず権限分離も不明確になります。
選択肢DのVPCピアリングはメッシュ型となり集約型のルーティング管理を実現できず、Transit Gatewayの中央集約の利点を失います。
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