ANSネットワーク管理と運用
あるメディア企業は、単一リージョン内の3つのVPC(配信・変換・分析)をTransit Gatewayでフルメッシュ接続し、VPC間で月間数百TBのトラフィックが発生しています。運用チームは、AZをまたぐ通信のデータ転送コストとTransit Gatewayのデータ処理料金が急増していることを問題視しています。既存のセキュリティ境界とルーティング分離は維持したまま、VPC間トラフィックの転送コストを最も削減できる対策はどれですか。
A3つのVPCをVPCピアリングでフルメッシュ接続し、Transit Gateway経由のルートを削除してピアリング経由に切り替える
✓ 正解
同一リージョンのVPCピアリングはTransit Gatewayのデータ処理料金が発生せず、リージョン内データ転送料金のみで済む。3VPCはピアリング3本でフルメッシュ化でき、ルートテーブルとSGで既存の分離・境界も維持できる。
B各VPCのワークロードを同一AZに集約するようサブネット配置を見直し、Transit Gatewayのアタッチメントを1AZに限定する
同一AZ集約はAZ間転送料を減らせるがTransit Gatewayのデータ処理料金は残り削減効果が限定的。加えて単一AZへの集約は可用性を著しく損ない、運用要件と両立しない。
CTransit GatewayをAWS Cloud WANのコアネットワークに置き換え、VPC間トラフィックをセグメントルーティングで最適化する
Cloud WANはマルチリージョン運用の一元管理が目的で、コアネットワークエッジにもGB単位のデータ処理料金が課金される。単一リージョン内のVPC間コスト削減には寄与しない。
DVPC LatticeのサービスネットワークにVPCを参加させ、Transit Gateway経由のVPC間通信をLattice経由に置き換える
VPC Latticeはサービス間のアプリ層接続を提供し、処理データ量に応じた課金が発生する。数百TB規模のVPC間バルク通信ではむしろコスト増となり、削減目的に合致しない。
解説
同一リージョン内のVPCピアリングは、Transit Gatewayのようなデータ処理料金(GB単位)が発生しません。ピアリング経由のトラフィックには標準のリージョン内データ転送料金のみが課金され、VPC間の大量トラフィックではTransit Gateway経由より安価になります。3VPCのフルメッシュはピアリング接続3本で構成でき、各VPCのルートテーブルとセキュリティグループで既存のルーティング分離・セキュリティ境界を維持できます。
選択肢Bの同一AZ集約はAZ間データ転送料金を減らせますが、単一AZへの集約は可用性を損ない、Transit Gatewayのデータ処理料金自体は残るため削減効果が限定的です。
選択肢CのCloud WAN置き換えはグローバル/マルチリージョン運用の簡素化が目的で、コアネットワークにも同様のデータ処理料金が発生し、単一リージョン内のコスト削減にはなりません。
選択肢DのVPC Latticeはアプリケーション層のサービス間接続を担い、処理データ量に応じた課金が発生するため、数百TB規模のVPC間トラフィックではコスト削減につながりません。
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