ANSネットワーク設計
あるECプラットフォーム企業は、30のマイクロサービスを8つのVPC(単一AWSアカウント内)に分散して運用しています。現在の課題は以下の通りです。
・VPC間のサービスディスカバリのためにDNS管理が複雑化している
・サービス間認証がアプリケーション層で個別実装されており一貫性がない
・VPCピアリングの増加でネットワーク設計が複雑化している(最大N×(N-1)/2本)
・HTTPパスベース・ヘッダーベースのルーティングをネットワーク層で一元管理したい
上記すべての課題を解決する最も適切なAWSサービスはどれですか?
AAWS Transit Gatewayを使用し、VPC間のマイクロセグメンテーションのために複数のルートテーブルを構成する
Transit Gateway は L3(IP ルーティング)レベルの VPC 間接続を提供するが、HTTP パスベース・ヘッダーベースのアプリケーション層ルーティングや IAM によるサービス間認証をネイティブに提供しない。DNS 管理の複雑さやサービス間認証の一貫性問題も解決できない。
B各マイクロサービスにAWS PrivateLinkとNetwork Load Balancerを組み合わせてエンドポイントサービスを構築する
PrivateLinkと NLB の組み合わせは個別サービスを安全に公開できるが、30 サービス分の NLB・エンドポイントサービス管理は運用負荷が高い。HTTP 高度ルーティングや統一的なサービス間 IAM 認証の一元管理機能もなく、すべての課題を解決できない。
CAWS VPC Latticeのサービスネットワークを使用し、HTTPルーティングポリシーとIAM認証ポリシーを設定する
✓ 正解
VPC Lattice のサービスネットワークは VPC ピアリング不要で複数 VPC を統合し、HTTP パスベース・ヘッダーベースルーティング・IAM 認証・FQDN によるサービスディスカバリを一元的に提供する。挙げられた4つの課題をすべて解決できる唯一の選択肢。
DVPCピアリングメッシュを構成し、各VPCにApplication Load Balancerを配置してHTTPルーティングを行う
8 VPC 間のフルメッシュ VPC ピアリングには最大 28 本の接続が必要で、既存の複雑性を解消しない。各 VPC への ALB 配置では DNS 管理の複雑さとサービス間認証の一貫性問題が残り、ネットワーク層でのルーティング一元管理も実現できない。
解説
AWS VPC Latticeはサービス間通信を簡素化するマネージドアプリケーションネットワーキングサービスです。サービスネットワーク(Service Network)を作成して複数のVPCと関連付けることで、VPCピアリングやルートテーブルの複雑な管理なしにサービス間通信を実現します。
主な機能は以下の通りです。
・HTTPパスベース・ヘッダーベース・加重ルーティングなどのアプリケーション層ルーティング
・IAMポリシーとSigV4によるサービス間認証・認可の一元管理
・Lattice生成のFQDNによる統合サービスディスカバリ
・VPCピアリング不要でN×(N-1)/2問題を解消
・複数VPC・複数アカウントへの対応
選択肢AのAWS Transit GatewayはL3(IPルーティング)での接続に特化しており、HTTPパスベースルーティングやサービス間IAM認証をネイティブに提供しません。
選択肢BのAWS PrivateLinkは個別サービスの安全な公開に適していますが、30サービス×NLB構成では管理オーバーヘッドが大きく、HTTP高度ルーティングや統一的なサービス間認証の仕組みもありません。
選択肢DのVPCピアリングメッシュは8VPCで最大28本のピアリングが必要であり既存の複雑性を解消しません。ALBを各VPCに配置してもサービス間認証の一貫性問題は残ります。
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