ANSネットワーク管理と運用
ある企業は、AWS Direct Connect Gateway と Transit Gateway を経由してオンプレミスデータセンターとAWSを接続している。ネットワーク統合に伴い、オンプレミス側のBGPルーターが約150個のプレフィックスを Transit 仮想インターフェイス(Transit VIF)経由で広告するよう設定を変更したところ、それまで安定していたBGPセッションが確立とダウンを繰り返すようになった。カスタマーゲートウェイ機器およびDirect Connect回線に物理的な障害は検出されていない。この問題を解消する最も適切な方法はどれか。
Aオンプレミス側で広告するルートを集約(サマライズ)し、Transit VIF 経由で広告するプレフィックス数をAWSの上限である100以下に抑える
✓ 正解
Direct Connect の仮想インターフェイスは1 BGPセッションあたり最大100プレフィックスという上限を持ち、超過するとセッションがダウンを繰り返す。ルート集約で100以下に抑えることが根本解決となる。
BBGPのホールドタイマーとキープアライブタイマーの値を延長し、多数のプレフィックス交換中にセッションがタイムアウトしないよう調整する
セッションのフラッピングはタイマー起因のタイムアウトではなく、プレフィックス数が上限を超えたことによるもの。タイマーを延長しても100超過という根本原因は残り、問題は解消しない。
C同一のDirect Connect接続上に Transit VIF をもう1つ作成し、150個のプレフィックスを2つのVIFへ分割して広告して1セッションあたりの負荷を下げる
1つのDirect Connect接続に作成できる Transit VIF は1つのみという制約があるため、同一接続上に2つ目の Transit VIF を追加してルートを分割する構成自体が実現できない。
DDirect Connect 接続で BFD を有効化して障害検出を高速化し、フラッピングしているBGPセッションの再確立を安定させる
BFD はリンク障害の検出を高速化する機能で、正常な物理回線には効果がない。プレフィックス数が上限を超えているという原因に対しては無力で、フラッピングは解消しない。
解説
AWS Direct Connect では、1つの仮想インターフェイスのBGPセッションで広告できるプレフィックス数は最大100という上限があり、これを超えるとBGPセッションが確立とダウンを繰り返す(アイドル状態に落ちる)。オンプレミス側でルートを集約(サマライズ)して広告プレフィックス数を100以下に抑えることが、根本原因を解消する唯一の適切な方法である。
選択肢BのBGPタイマー調整は、タイムアウトではなくプレフィックス数超過が原因であるため問題を解決しない。
選択肢Cは、1つのDirect Connect接続に作成できる Transit VIF は1つのみという制約があり、同一接続上に2つ目の Transit VIF を追加できないため実現不可能。
選択肢DのBFD は障害検出の高速化機能であり、プレフィックス数の上限超過という原因には無関係でセッションのフラッピングを解消しない。
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