ANSネットワーク設計
ある企業は、Virtual Private Gateway(VGW)に終端する2本のDirect Connect接続を持っています。DX-Primary(10 Gbps、優先使用)とDX-Backup(1 Gbps、障害時のみ使用)はどちらも同一のオンプレミスプレフィックス 172.16.0.0/12 をBGPで広告しています。現在AWSはECMP(Equal-Cost Multi-Path:同コスト複数経路の負荷分散)で両接続にトラフィックを分散しています。AWSからオンプレミスへのトラフィックをDX-Primaryに集約し、障害時のみDX-Backupを使用させるには、どのBGP設定を行うべきですか?
ADX-Primaryのカスタマーゲートウェイルーターで、AWSから受信するルートに対してBGP LOCAL_PREFを200に設定し、AWSにDX-Primaryを優先させる
LOCAL_PREFはiBGPのローカルAS内優先度設定であり、AWSのアウトバウンド経路選択を制御できません。
BDX-BackupのカスタマーゲートウェイルーターでAWSへのBGP UPDATE送信時に自社AS番号を複数回付加してAS_PATHを意図的に長くする(AS_PATHプリペンド)
✓ 正解
AWSのBGP経路選択では、同一プレフィックス長の場合にAS_PATHが短い経路が優先されます。DX-BackupからAWSへ広告するルートにAS番号を余分に付加するとDX-PrimaryのAS_PATHが相対的に短くなり、AWSはDX-Primaryを優先します。DX-Primary障害時はそのルートが消え自動的にDX-Backupへフォールバックします。
CDX-PrimaryのBGPセッションにコミュニティ値7224:9300を設定し、AWSにグローバル優先パスとして認識させる
コミュニティValue 7224:9300はPublic VIFでのルート広告スコープを制御するものであり、経路優先度の設定には使用しません。
DDX-Primaryからより詳細なプレフィックス(例:172.16.0.0/16)を広告し、DX-Backupからは172.16.0.0/12のみを広告して経路の優先度を付ける
より詳細なプレフィックス広告は既存の設計を変更する必要があり複雑度が増します。
解説
AWSのBGP経路選択では、同一プレフィックス長の場合にAS_PATHが短い経路が優先されます。DX-BackupからAWSへ広告するルートにAS番号を余分に付加するとDX-PrimaryのAS_PATHが相対的に短くなり、AWSはDX-Primaryを優先します。DX-Primary障害時はそのルートが消え自動的にDX-Backupへフォールバックします。
選択肢AのLOCAL_PREFはiBGPのローカルAS内優先度設定であり、AWSのアウトバウンド経路選択を制御できません。
選択肢CのコミュニティValue 7224:9300はPublic VIFでのルート広告スコープを制御するものであり、経路優先度の設定には使用しません。
選択肢Dのより詳細なプレフィックス広告は既存の設計を変更する必要があり複雑度が増します。
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