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ANSネットワークのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス

ある企業はAWS Network Firewallを集中検査VPC(Inspection VPC)にデプロイし、Transit Gateway経由でアタッチされた複数のスポークVPCからのインターネット向けトラフィックを検査している。現在はHTTP(ポート80)トラフィックのマルウェアシグネチャ検知は機能しているが、HTTPS(ポート443)はTLSで暗号化されているためペイロードの内容を検査できておらず、マルウェア配布サイトへの接続や機密データの外部送信をシグネチャで検知できていない。既存のNetwork Firewallの展開アーキテクチャを維持しながらHTTPSトラフィックの内容検査を実現するために必要な設定はどれか。

A
TLS検査設定(TLS Inspection Configuration)を作成してACMのプライベートCA証明書を設定し、既存のNetwork FirewallポリシーにTLS検査設定を関連付けてアウトバウンドSSL/TLSトラフィックの復号・再暗号化を有効化する
✓ 正解
TLS検査設定はNetwork Firewallのネイティブ機能であり、既存のFirewallポリシーへのアタッチのみで既存アーキテクチャを維持しつつHTTPSの復号・内容検査・再暗号化が実現できる。ACMプライベートCA証明書を使用してTLSインターセプトを実施し、全要件を満たす最適な選択肢。
B
Network Firewallの既存ステートフルルールグループに新しいSuricataルールを追加し、TLSハンドシェイクのSNIフィールドを使ったドメインベースのフィルタリングルールを設定する
SNIフィールドを使ったドメインフィルタリングはTLSを復号せずに宛先ドメインを識別できるが、暗号化されたHTTPSペイロードの内容(マルウェアシグネチャ・機密データのパターン)を検査することはできないため、内容検査の要件を満たせない。
C
Inspection VPCにApplication Load Balancerを追加してSSLオフロードを担当させ、復号済みHTTPトラフィックをInternal NLB経由でNetwork Firewallに転送する構成に変更する
ALBはリバースプロキシとして動作するレイヤー7ロードバランサーであり、Network Firewallへのトラフィック転送パスに挿入するには大幅なルートテーブル・アーキテクチャ変更が必要となり、既存展開維持という要件に反する構成となる。
D
Inspection VPCにGateway Load Balancerを新たに追加し、HTTPS復号機能を持つサードパーティ製セキュリティアプライアンスをGWLBターゲットグループに登録して中間者検査を実施する
GWLB+サードパーティアプライアンスは技術的に有効だが、既存のNetwork Firewallとは別にGWLBインフラを新規追加する大規模なアーキテクチャ変更が必要であり、Network FirewallのネイティブTLS機能を活用するより複雑でコストも高くなる。

解説

AWS Network FirewallはTLS検査設定(TLS Inspection Configuration)機能をネイティブにサポートしており、既存のFirewall展開を変更せずにHTTPSトラフィックの復号・内容検査・再暗号化(TLSインターセプト)が可能である。設定手順は以下の通りである。 ①AWS Certificate Manager(ACM)でプライベートCAを使用したCA証明書を作成する ②Network Firewallコンソールで証明書ARNを指定したTLS検査設定を作成する ③既存のFirewallポリシーにTLS検査設定を関連付ける これにより、ステートフルルールエンジンが復号済みHTTPSペイロードに対してSuricataルール(マルウェアシグネチャ・DLPパターン等)を適用できるようになり、既存アーキテクチャへの変更を最小限に抑えながら要件を実現できる。 選択肢BのSNIベースのドメインフィルタリングはTLSを復号せずに宛先ドメインを識別できるが、暗号化されたペイロードのマルウェアシグネチャや機密データパターンを検査することはできない。 選択肢CのApplication Load Balancerを使ったSSLオフロード構成は、ルートテーブルやアーキテクチャを大幅に変更する必要があり既存展開維持の要件に反する。 選択肢DのGateway Load Balancerとサードパーティアプライアンスの追加は技術的には有効だが、既存Network Firewallとは別にGWLBインフラを追加する大規模なアーキテクチャ変更が必要であり、ネイティブTLS検査機能の活用より複雑でコストが高い。

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