ある大企業は、AWS Organizationsで管理された複数のAWSアカウントにまたがる40以上のVPCを運用しています。社内ネットワークのIPアドレス範囲(20個のCIDRブロック)をすべてのVPCのセキュリティグループで許可する必要があります。以下の条件があります。 ・企業合併やオフィス移転により、許可対象のCIDRブロックは年に複数回変更される ・変更のたびに40以上のVPCにある数百のセキュリティグループを個別に更新する運用は避けたい ・セキュリティグループの1ルールあたりのエントリ上限(デフォルト60)への対処が必要 ・複数のサービスチームが自チームのセキュリティグループで同一CIDRセットを参照できるようにする この要件を満たす最も効率的な実装方法はどれですか?
AWSマネージドプレフィックスリストは複数のCIDRブロックをグループ化し、セキュリティグループやルートテーブルで単一エンティティとして参照できる機能である。プレフィックスリストを更新すると参照するすべてのセキュリティグループのルールに自動反映されるため、個別更新が不要になる。AWS RAMでOrganizations全体に共有することで、複数アカウントの各チームが同一のプレフィックスリストを参照可能となる。なお、カスタマー管理プレフィックスリスト参照はリストの最大サイズ分のルール数を消費する(最大20エントリのリストは60ルール上限のうち20ルール分を消費)ため、CIDRブロック数が多い場合はSGルールクォータの引き上げを合わせて検討する必要がある。 選択肢AのParameter Store+Lambda構成は機能的には実現できるが、カスタムパイプラインの開発・保守が必要で運用オーバーヘッドが高い。マネージドプレフィックスリストはAWSネイティブに同等機能を提供するためより適切である。 選択肢BのRAMによるセキュリティグループ共有は、主に同一VPC内でのSGリソース参照に使用されるものであり、異なるアカウントの任意のVPCで同じCIDRセットを一元管理するユースケースとは異なる。セキュリティグループはVPCにスコープされており、クロスVPCでの共有に制約がある。 選択肢DのAWS Firewall Managerはセキュリティグループポリシーの存在強制やタグポリシー管理に強みを持つが、CIDRリストの動的な一元管理においてはマネージドプレフィックスリストの方がシンプルで直接的な解決策である。