ある企業は、AWS Direct Connectを使用してオンプレミスのデータセンター(us-east-1リージョン近郊のコロケーション施設)とAWSを接続しており、バックアップとしてインターネット経由のSite-to-Site VPNも設定しています。ネットワークエンジニアは以下の2つのトラフィックエンジニアリング要件を実装する必要があります。 ①オンプレミスルーターにおいて、AWSから受信するルートはDirect Connect経由を優先させる(VPN経由は非優先) ②オンプレミスからAWSへ広告するBGPプレフィックスはus-east-1リージョン内にのみ伝播させ、他リージョンには広告しない 両方の要件を達成するBGP設定の正しい組み合わせはどれですか?
BGPのLOCAL_PREFはiBGP属性であり、オンプレミスのASN内でどの経路でトラフィックを送出するかを制御します。Direct Connect経由で受信したAWSルートにVPN経由より高いLOCAL_PREF(例:150)を設定することで、オンプレミスからAWSへのトラフィックをDirect Connect優先にできます。 AWSのDirect Connectでは、オンプレミスからAWSへ広告するプレフィックスにBGPコミュニティ値を付与することでAWS内での伝播範囲を制御できます。 ・7224:9100 → ローカルAWSリージョン(接続先リージョン)のみ ・7224:9200 → 同一大陸のAWSリージョンすべて ・7224:9300 → すべてのAWSリージョン(グローバル) us-east-1のみに限定するには7224:9100を使用します。 選択肢BのMEDはAWSから見てどの経路でオンプレミスへ到達するかを制御するものであり、オンプレミス側での経路優先制御(LOCAL_PREF)の代替にはなりません。また7224:9300はグローバル伝播となり要件②を満たしません。 選択肢CのLOCAL_PREF 150の設定は正しいですが、7224:9300を使用するとすべてのリージョンへプレフィックスが伝播するため要件②を満たしません。 選択肢DのASパスプリペンドはDirect Connectの経路を意図的に長くするためAWSはVPN経由を優先してしまい、要件①と逆効果です。また7224:9200は大陸内全リージョンへの伝播となり要件②を満たしません。