無限ノック › ANS 練習問題一覧 › 問題ANS ネットワーク管理と運用
ある企業はAWS Direct Connectを使用して東京リージョンへ2本のPrivate VIF(プライマリ:1Gbps、セカンダリ:1Gbps)を接続している。通常運用ではAWSからオンプレミスへのリターントラフィックをプライマリVIF経由で優先させ、セカンダリVIFはプライマリ障害時のフェイルオーバー専用として機能させたい。BGPの設定のみでAWS側のルート選択を制御する方法として最も適切なものはどれか。
A プライマリVIFのルート広告にBGPコミュニティ値 7224:7300 を付与してAWSのLocal Preferenceを300に設定し、AWS→オンプレミスのトラフィックをプライマリVIF経由に優先させる
✓ 正解
Private VIFでBGPコミュニティ 7224:7300 を付与するとAWSのLocal Preferenceが300(高)に設定され、デフォルトや低いコミュニティ値のパスよりプライマリVIFが優先される。AWSが正式にサポートするトラフィックエンジニアリングの推奨手法。
B セカンダリVIFのルート広告でAS_PATHプリペンドを3回追加し、プライマリVIFより長いAS_PATHをAWSに広告してBGPベストパス選択でプライマリVIFが選ばれるようにする
AS_PATHプリペンドはBGPベストパス選択のパス長評価に影響するため技術的には機能するが、AWSではPrivate VIFに対してBGPコミュニティによるLocal Preference制御が公式推奨であり、より明示的で管理しやすい手法。
C プライマリVIFのルート広告にBGPコミュニティ値 7224:9200 を付与してルート伝播スコープをリージョン全体に設定し、セカンダリVIFより広い範囲への優先度を確保する
BGPコミュニティ 7224:9200 はPublic VIFでAWSから広告するルートのリージョン伝播スコープを制御するための値であり、Private VIFのLocal Preference制御とは目的が全く異なる。誤った値を設定しても意図した動作にならない。
D Direct ConnectゲートウェイのルーティングポリシーでプライマリVIFに高い優先度ウェイトを設定し、AWS→オンプレミスのリターントラフィックをプライマリ経由に制御する
Direct Connectゲートウェイにはルーティング優先度のウェイト設定機能は存在しない。AWS→オンプレミスのルート優先制御はBGPコミュニティを使用したオンプレミス側のルート広告設定で行うのが正しいアプローチ。
解説 AWS Direct ConnectのPrivate VIFでは、オンプレミス側がAWSにルートを広告する際にBGPコミュニティ値を付与することでAWS側のLocal Preferenceを制御できる。
サポートされるコミュニティ値は以下の通り:
・7224:7100 → Local Preference 100(低優先度)
・7224:7200 → Local Preference 200(中優先度)
・7224:7300 → Local Preference 300(高優先度)
プライマリVIFのルート広告に 7224:7300 を付与すると、AWSはLocal Preference 300としてそのルートを扱い、コミュニティなし(デフォルト)やより低いコミュニティ値のセカンダリVIFより優先的に選択する。これはAWSが正式にサポートするトラフィックエンジニアリング手法であり、明示的かつ信頼性の高い制御が可能。
選択肢BのAS_PATHプリペンドはBGPベストパス選択に影響するため技術的には機能するが、AWS Direct ConnectではBGPコミュニティによるLocal Preference制御が推奨される公式の手法である。
選択肢CのBGPコミュニティ 7224:9200 はPublic VIFでのルート伝播スコープ(リージョン全体)を制御するための値であり、Private VIFのLocal Preference制御には使用できない。
選択肢DのDirect Connectゲートウェイはルーティング優先度のウェイトを設定するポリシー機能を持たない。
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