ANSネットワーク設計
ある企業はAWS上に新しいAmazon EKSクラスターを構築し、ポッド間で通信するためのネットワーキングソリューションとしてAWS VPC CNIプラグインを使用しています。要件として、各ポッドにはVPC内のプライベートIPアドレスを割り当てる必要がありますが、VPC内の利用可能なIPアドレス(/24サブネット)が枯渇しつつあります。既存のEC2ワーカーノードのサブネットアーキテクチャを変更することなく、このIP枯渇問題を解決するためのVPC CNIの機能構成はどれですか。
AVPC CNIのカスタムネットワーク設定(Custom Networking)を有効にし、ポッドに割り当てるための拡張IPアドレス空間(CGNAT空間など)を持つセカンダリサブネットを利用する
✓ 正解
VPC CNIのカスタムネットワーキング機能(ENIConfig)は、ワーカーノードが所属するサブネットとは異なる論理サブネット(セカンダリCIDRブロック)からポッドにIPアドレスを割り当てるための機能であり、IP枯渇問題の標準的な解決策です。
BEKSコントロールプレーンでIPv6のみの動作モードを有効にし、ポッドにパブリックIPv6アドレスを自動で割り当てることで枯渇を回避する
EKSにおけるIPv6モードへの移行は長期的にはIP枯渇問題を解決しますが、クラスター作成時に設定する必要があり、またインフラとアプリケーション全体のIPv6対応が必要となるため、既存の環境(要件)への簡単な対処法としては過剰かつ不適切です。
CKube-proxyの構成を変更し、ポッドごとに独立したIPを割り当てるのではなく、ノードのIPアドレスを使用したポートフォワーディングモードを有効にする
Kubernetesのネットワークモデルでは、各ポッドがネットワーク内でルーティング可能な一意のIPアドレスを持つことが必須要件です。ポッドのIPを廃止してノードのIPを用いたポートマッピングで代用するような設定は、Kubernetesの基本設計に反します。
DAWS Fargateプロファイルを作成してポッドのデプロイ先をFargateに変更し、基盤となるVPCサブネットのIPアドレス消費を完全にバイパスする
AWS Fargateを使用した場合でも、Fargateタスク(ポッド)にはポッドレベルのENIがアタッチされ、VPCのサブネットからプライベートIPアドレスが消費されます。したがって、VPC自体のIP枯渇問題をバイパス・解決する手段にはなりません。
解説
Amazon EKSにおけるAWS VPC CNIは、デフォルトではポッドにワーカーノードが配置されているのと同じサブネットからIPアドレスを割り当てます。ノードのサブネットが小さくIPアドレスが枯渇しそうな場合、「カスタムネットワーク設定(Custom Networking)」機能を使用するのがベストプラクティスです。この機能を有効にすると、VPCにセカンダリIPv4 CIDRブロック(RFC 6598の 100.64.0.0/10 のCGNAT空間など、既存と重複しない空間)を追加し、その新しいプレフィックスから専用のポッド用サブネットを作成できます。ENIConfigカスタムリソースを使用して、ワーカーノード自体は元のサブネットに留まったまま、ノード上のポッドだけが新しいサブネットからIPを取得するよう構成できるため、既存のアーキテクチャへの影響を最小限に抑えられます。
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