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ANSネットワーク実装

ある企業は、オンプレミスのデータセンターとAWS間にSite-to-Site VPN接続を2本確立し、AWS Virtual Private Gateway(VGW)に接続しています。現在はアクティブ/スタンバイ構成となっており、一方のVPN接続のみがトラフィックを処理しています。ネットワークエンジニアは両方のVPN接続を同時にアクティブにして、ECMP(Equal Cost Multi-Path:等コストマルチパス)によるトラフィック分散とスループット向上を実現したいと考えています。どのように対処すべきですか?

A
VGWのBGP(Border Gateway Protocol)設定を変更し、オンプレミス側ルーターでECMPを有効化する。両方のVPN接続に同一のCIDRをアドバタイズすれば自動的にECMPが有効になる
VGWはSite-to-Site VPNに対してECMPをアーキテクチャ上サポートしていません。BGP設定変更やオンプレミス側の設定を変更してもVGW側でECMPは実現できません。
B
VGWをAWS Transit Gateway(TGW)に移行し、TGWのVPN接続設定でECMPオプション(equal-cost-multipath-routing)を有効化する。オンプレミス側ルーターもBGPを使用するよう設定する
✓ 正解
AWS Transit Gateway(TGW)のみがVPN ECMP対応し、equal-cost-multipath-routingオプションを有効化することで複数VPN接続を同時アクティブにできます。各接続1.25 Gbpsでスループットを向上できます。
C
2本のVPN接続のうち片方をAWS Direct Connect接続に変換し、Direct ConnectとVPNを組み合わせたECMPによる負荷分散を実現する
AWSではDirect ConnectとVPN など異なる接続タイプ間のECMPをサポートしていません。接続タイプの混在によるECMPの構成は実現不可能です。
D
AWSサービスクォータ(利用上限)の引き上げリクエストを申請し、VGWのECMPサポートを有効化してもらう
VGWのVPN ECMP非サポートはアーキテクチャ上の仕様であり、利用上限の調整では解決できない根本的な設計上の制限です。

解説

AWS Virtual Private Gateway(VGW)はSite-to-Site VPN接続に対してECMPをサポートしていません。VGWに複数のVPN接続を設定しても、BGPの設定内容に関わらず必ずアクティブ/スタンバイ構成となります。ECMPによる複数VPN接続の同時利用をサポートしているのはAWS Transit Gateway(TGW)のみです。TGWでequal-cost-multipath-routingを有効化し、BGP動的ルーティングを設定することで、複数のVPN接続(各1.25 Gbps)を同時にアクティブにしてスループットを向上させることができます。 選択肢AのVGWはVPN接続に対するECMPをアーキテクチャ上サポートしていません。BGP設定やオンプレミス側の設定を変更しても、VGW側でECMPを実現することはできません。 選択肢CのDirect Connectは異なる接続タイプ(VPNとDirect Connect)間でのECMPをAWSではサポートしていません。 選択肢DのサービスクォータはVGWのVPN ECMP非サポートはアーキテクチャ上の仕様であり、クォータ引き上げで解決できない問題です。

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