ある企業は、本社からAWSへDirect Connect(プライマリ)とSite-to-Site VPN(バックアップ)の2経路でTransit Gatewayへ接続しています。両経路とも同一のオンプレミスCIDR(172.16.0.0/16)をBGPで広告しています。通常時はDirect Connectを優先し、障害時のみVPNへ自動フェイルオーバーすることが要件です。現在、トラフィックが両経路に分散してしまう問題があります。AWSからオンプレミスへの戻りトラフィックでDirect Connectを優先させる最も適切な方法はどれですか。
Transit GatewayがオンプレミスへのリターンパスでDirect ConnectとVPNを評価する際、同一プレフィックスの場合のルート優先順位は、(1)最長プレフィックス一致、(2)静的>DX(BGP)>VPN、(3)ローカルプリファレンスやAS_PATH長などのBGP属性で決まる。両経路で同一CIDRを同一条件で広告すると意図せず分散しうるため、バックアップであるVPN側のBGP広告にAS_PATHプリペンドを行ってパスを長くすれば、相対的にDirect Connect経由を優先でき、DX障害時はVPN経路のみが残り自動フェイルオーバーする。これは標準的なBGPのトラフィックエンジニアリング手法。 選択肢Bの/17をDX側で広告する方法は、最長一致でDXが優先されるものの、ルート数増加や管理性低下、DX障害時に/17がTGWに残存しうる副作用があり最適でない。 選択肢Cの静的ルートでVPNを優先する設定は、要件(DX優先)と逆方向で誤り。 選択肢DのBGPコミュニティ7224:7100/7200/7300はDirect Connectのローカルプリファレンス(低/中/高)コミュニティで、本来は高プリファレンスを主系VIFに付与してDXを優先させる用途。しかしこれらはDirect Connect専用機能でSite-to-Site VPNには適用できず、さらに本選択肢は高プリファレンス(7300)をVPN側、低(7100)をDX側に付与しており優先方向が要件と逆であるため誤り。