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ANSネットワーク実装

ある企業は、本社からAWSへDirect Connect(プライマリ)とSite-to-Site VPN(バックアップ)の2経路でTransit Gatewayへ接続しています。両経路とも同一のオンプレミスCIDR(172.16.0.0/16)をBGPで広告しています。通常時はDirect Connectを優先し、障害時のみVPNへ自動フェイルオーバーすることが要件です。現在、トラフィックが両経路に分散してしまう問題があります。AWSからオンプレミスへの戻りトラフィックでDirect Connectを優先させる最も適切な方法はどれですか。

A
VPN側のBGPセッションでオンプレミスルーターからAS_PATHプリペンドを行い、Direct Connect経由の広告経路を短くする
✓ 正解
AS_PATHプリペンドはBGPの標準的なトラフィックエンジニアリング手法で、バックアップのVPN側でパスを長くすることでTransit GatewayがDirect Connect経由を優先する。DX障害時はVPN経路のみ残り自動フェイルオーバーでき、要件を満たす。
B
Direct Connect側のVIFでオンプレミスルーターからより長いプレフィックス(172.16.0.0/17と172.16.128.0/17)を広告する
DX側で/17の長いプレフィックスを広告すると最長一致でDXが優先されるが、ルート数が増え管理性が低下し、DX障害時もTGWのルート評価が複雑化する。同一CIDRでのパス制御という意図に対し副作用が大きく最適でない。
C
Transit GatewayのルートテーブルでVPN attachment向けの静的ルートを優先度高く設定する
静的ルートでVPN attachmentを優先させる設定はDirect Connectを優先するという要件と正反対であり、通常時にバックアップ経路へトラフィックを流してしまう。フェイルオーバー設計として誤っている。
D
VPN側でBGPコミュニティ7224:7300を付与し、Direct Connect側に7224:7100を付与する
7224:7100/7200/7300はDirect Connectのローカルプリファレンス(低/中/高)コミュニティで、リージョン/グローバルのスコープ制御は7224:8100/8200や91xxが担う。これらはDX専用でVPNには適用できず、加えて本選択肢は高優先(7300)をVPN側に付与しDXを劣後させており、優先方向が要件と逆で誤り。

解説

Transit GatewayがオンプレミスへのリターンパスでDirect ConnectとVPNを評価する際、同一プレフィックスの場合のルート優先順位は、(1)最長プレフィックス一致、(2)静的>DX(BGP)>VPN、(3)ローカルプリファレンスやAS_PATH長などのBGP属性で決まる。両経路で同一CIDRを同一条件で広告すると意図せず分散しうるため、バックアップであるVPN側のBGP広告にAS_PATHプリペンドを行ってパスを長くすれば、相対的にDirect Connect経由を優先でき、DX障害時はVPN経路のみが残り自動フェイルオーバーする。これは標準的なBGPのトラフィックエンジニアリング手法。 選択肢Bの/17をDX側で広告する方法は、最長一致でDXが優先されるものの、ルート数増加や管理性低下、DX障害時に/17がTGWに残存しうる副作用があり最適でない。 選択肢Cの静的ルートでVPNを優先する設定は、要件(DX優先)と逆方向で誤り。 選択肢DのBGPコミュニティ7224:7100/7200/7300はDirect Connectのローカルプリファレンス(低/中/高)コミュニティで、本来は高プリファレンスを主系VIFに付与してDXを優先させる用途。しかしこれらはDirect Connect専用機能でSite-to-Site VPNには適用できず、さらに本選択肢は高プリファレンス(7300)をVPN側、低(7100)をDX側に付与しており優先方向が要件と逆であるため誤り。

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