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ANSネットワーク設計

ある企業は、オンプレミスデータセンターとAWS VPCをDirect Connectで接続しています。VPCとオンプレミス間のルーティングにはBGPを使用しています。AWSからオンプレミスへの戻りトラフィックが常に特定のDirect Connectリンクを優先するように構成したいと考えています。この要件を満たすために、オンプレミスルーター側で設定すべきBGP属性として最適なものはどれですか。

A
プライマリリンクに高いLocal Preference値を設定し、セカンダリリンクに低いLocal Preference値を設定してルートをアドバタイズする
BGPのLocal Preference属性は、自律システム(AS)内部でアウトバウンドトラフィックの優先度を決定するために使用されるものであり、AWS側からオンプレミスへのインバウンドトラフィックの経路選択を直接制御することはできないため不適切です。
B
セカンダリリンクでAS_PATHプリペンドを使用してAS番号を複数回追加し、プライマリリンクよりも経路を長く見せてアドバタイズする
✓ 正解
AS_PATHプリペンドは、BGPルートのアドバタイズ時に自身のAS番号を意図的に繰り返して追加することでパス長を人為的に長くし、対向システム(AWS側)の経路選択アルゴリズムにおいて他の短いパスを優先させる標準的かつ確実な手法です。
C
プライマリリンクのMED(Multi-Exit Discriminator)値を高く設定し、セカンダリのMED値を低く設定してルートをアドバタイズする
MED(Multi-Exit Discriminator)値を利用した経路制御も存在しますが、低いMED値が優先されるため、プライマリリンクを高く設定する構成は逆効果となります。また、AWS環境における確実なインバウンド制御としてはAS_PATHプリペンドが推奨されます。
D
プライマリリンクでBGPのWeight属性を最大値に設定し、AWS側のDirect Connectゲートウェイがそれを優先するようにアドバタイズする
Weight属性はCisco独自のパラメータであり、ルーター自身のアウトバウンドトラフィックの経路決定においてのみローカルで評価されます。ピアリング先であるAWS側のDirect Connectゲートウェイに伝達されることはないため、要件を満たすことはできません。

解説

AWSからオンプレミスへのトラフィック(インバウンドトラフィック)の経路を制御するためには、オンプレミス側からAWSへアドバタイズするBGPルートのAS_PATH属性を変更することが最も確実な方法です。AS_PATHプリペンドをセカンダリリンクに適用してAS番号を複数回追加することで、AWSはそのルートのAS_PATHが長い(優先度低い)と判断し、AS_PATHが短いプライマリリンクを優先してトラフィックを送信します。 選択肢AのLocal Preferenceは同一AS内(iBGP)でのみ有効な属性であり、外部ASであるAWSには伝播しないため、AWSの経路選択に影響を与えることができません。 選択肢CのMEDは低い値が優先されるBGP属性です。プライマリリンクに高いMED値を設定するとセカンダリが優先されてしまい要件と逆になります。また、Direct ConnectではAS_PATHプリペンドがより一般的に使用されます。 選択肢DのWeight属性はCiscoルーター独自のローカル属性であり、BGPアップデートとして外部には伝播しないため、AWS側の経路選択には影響しません。

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