ANSネットワーク設計
あるSaaS企業は、ワークロードを4つのAWSリージョンで稼働させ、Route 53でグローバルにトラフィックを分散している。基本方針として各ユーザーを地理的に最も近いリージョンへ誘導したいが、運用チームは容量試験や段階移行の際に、特定リージョンへ誘導するトラフィック量を意図的に増減できる仕組みを必要としている。さらに各リージョンのエンドポイントにヘルスチェックを関連付け、障害時にフェイルオーバーさせたい。最適なRoute 53ルーティングポリシーはどれか。
Aレイテンシーベースルーティングを構成し、各リージョンのレコードにヘルスチェックを関連付ける。リージョンごとにバイアス値を調整して特定リージョンへのトラフィック量を増減させる
レイテンシーベースルーティングは各リージョンへの計測レイテンシーが最小の宛先を返す方式で、トラフィック量を意図的に増減するためのバイアスパラメータを持たない。容量試験のために特定リージョンへ誘導量を調整する要件を満たせない。
BGeolocationルーティングを構成し、ユーザーの大陸・国ごとにリージョンを割り当てる。デフォルトレコードを設定し、バイアスでトラフィック配分を調整してヘルスチェックでフェイルオーバーする
Geolocationルーティングはユーザーの所在地(大陸・国)に基づいてマッピングする方式で、リソースとの地理的距離に基づく誘導ではない。またバイアスによるトラフィック配分調整の機能を持たず、近接リージョン誘導と動的調整の両立ができない。
CGeoproximityルーティングを構成し、各リージョンのリソースに地理的座標を関連付ける。バイアス値を調整して特定リージョンへ誘導するトラフィック量を拡大・縮小し、各レコードにヘルスチェックを関連付けてフェイルオーバーする
✓ 正解
Geoproximityは距離に基づき最も近いリージョンへ誘導しつつ、バイアス値で特定リソースの地理的範囲を拡大・縮小して誘導トラフィック量を意図的に増減できる。ヘルスチェックも併用でき、近接誘導・動的調整・フェイルオーバーのすべての要件を同時に満たす。
D加重ルーティングを構成し、各リージョンのレコードに重みを設定する。重み比率で特定リージョンへのトラフィックを増減し、各レコードのヘルスチェックでフェイルオーバーする
加重ルーティングは設定した重み比率に従って配分する方式で、ユーザーの地理的位置やリソースとの距離を考慮しない。最も近いリージョンへ誘導するという基本要件を満たせず、グローバルな近接ルーティングには適さない。
解説
Geoproximityルーティングは、ユーザーとリソースの地理的な距離に基づいてトラフィックをルーティングし、ユーザーを最も近いリージョンへ誘導できる。さらにバイアス値(-99〜+99)を設定することで、特定リソースに割り当てる地理的範囲を拡大・縮小し、誘導するトラフィック量を意図的に増減できる。ヘルスチェックと組み合わせれば障害時のフェイルオーバーも可能で、すべての要件を満たす。
選択肢のレイテンシーベースルーティングは最小レイテンシーでルーティングするが、バイアスでトラフィックを意図的に増減するパラメータを持たない。
選択肢のGeolocationルーティングはユーザーの所在地(国・大陸)でマッピングする方式でリソースとの距離に基づかず、バイアス機能も持たない。
選択肢の加重ルーティングは重み比率のみで配分し、地理的に近いリージョンへ誘導する仕組みがない。
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