ANSネットワーク設計
ある企業は、EC2インスタンス上で稼働するサードパーティSD-WANアプライアンスをAWS Transit Gatewayに接続するVPC(アプライアンスVPC)に配置しています。SD-WANアプライアンスとTransit Gateway間でBGPを使用して動的にルートを交換し、GREカプセル化でトラフィックをトンネリングしたいと考えています。さらにECMPを活用してスループットを向上させることも求めています。この要件を最も効率的に満たす構成はどれか。
ASD-WANアプライアンスVPCに対してAWS Site-to-Site VPN接続を作成し、BGPによる動的ルーティングを有効化する
IPsecトンネルを使用するSite-to-Site VPNはGRE要件を直接には満たしません。また1トンネルあたり最大1.25 Gbpsで、ECMPで複数トンネル構成しても要求される20 Gbpsスループットに達することは困難です。
BTransit Gateway Connectアタッチメントを作成し、GREトンネルとBGPピアリングでSD-WANアプライアンスとTransit Gatewayを接続する
✓ 正解
EC2上のSD-WANアプライアンスとTransit Gateway間をGREトンネルとBGPピアリングで接続します。Connectアタッチメントあたり最大4つのConnect Peer(各1本のGREトンネル)をサポートし、ECMPで負荷分散を行うことで最大20 Gbpsスループットが実現可能です。
CSD-WANアプライアンスVPCでTransit Gateway VPCアタッチメントを作成し、スタティックルートでルーティングを管理する
標準的なVPC接続方式ですが、GREトンネルやBGPセッションをネイティブサポートしていません。動的ルーティングやGRE要件を満たす能力がないため、このユースケースに不適切です。
DAWS Direct Connect Transit VIFを使用してSD-WANアプライアンスを直接Transit Gatewayに接続する
Direct Connect Transit VIFはオンプレミスのデータセンターとAWSを高速で繋ぐための接続方式です。VPC内のEC2アプライアンスをTransit Gatewayに接続するユースケースには適用できません。
解説
AWS Transit Gateway Connectは、EC2上のSD-WANやルーターアプライアンスとTransit Gateway間をGRE(Generic Routing Encapsulation)トンネルとBGPで接続するためのネイティブアタッチメントタイプです。Connectアタッチメントは既存のVPCアタッチメントをトランスポートとして使用し、その上にGREトンネルを構築します。1つのConnectアタッチメントあたり最大4つのConnect Peer(各1本のGREトンネル)をサポートし、ECMPによってトンネル間で負荷分散が行われるため合計最大20 Gbpsのスループットを実現できます。BGPセッションはGREトンネル上で確立され、動的ルーティングが可能です。
選択肢AのAWS Site-to-Site VPNはIPsecトンネルを使用するためGRE要件を直接満たさず、1トンネルあたり最大1.25 GbpsでECMP構成しても容量に制限があります。
選択肢CのTransit Gateway VPCアタッチメントは標準的なVPC接続方式ですが、GREトンネルやBGPセッションを直接サポートしておらず動的ルーティング要件を満たせません。
選択肢DのDirect Connect Transit VIFはオンプレミスのデータセンターとAWSを繋ぐための接続方式であり、VPC内のEC2アプライアンスをTGWに接続するユースケースには適用できません。
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