ANSネットワーク実装
ある企業は、35個のVPCをアタッチした単一のTransit Gatewayを運用しており、オンプレミスのデータセンターからこれら全VPCへアクセスさせる必要があります。接続にはDirect Connect上のTransit Virtual Interfaceを使用し、Transit GatewayをDirect Connect Gatewayに関連付けています。各VPCのCIDRは10.10.0.0/16〜10.44.0.0/16の範囲で連続して割り当てられています。検証の結果、オンプレミスルーターのBGPテーブルに一部のVPC CIDRしか現れず、後半のVPCに到達できないことが判明しました。すべてのVPCへの到達性を確保する最も適切な方法はどれですか。
ATransit GatewayとDirect Connect Gatewayの関連付けに設定する「許可されたプレフィックス」へ、全VPC CIDRを包含する集約スーパーネット(10.0.0.0/8など)を登録し、オンプレミスへの広告を20プレフィックス以内に収める
✓ 正解
Direct Connect Gatewayの対オンプレミス広告は関連付けあたり20プレフィックスが上限。連続したVPC CIDRを集約スーパーネットとして許可プレフィックスに登録すれば、少数のプレフィックスで全範囲をカバーでき上限内に収まり、全VPCへ到達できる。
BTransit Virtual Interfaceをもう1本追加作成して同一のDirect Connect Gatewayへ関連付け、各VIFに異なるVPC CIDR群を割り当てて合計40プレフィックスをオンプレミスへ広告する
20プレフィックスの上限はDirect Connect GatewayとTransit Gatewayの関連付け単位で適用されるため、同一Direct Connect GatewayへVIFを追加しても広告可能数は増えない。超過分は依然として広告されず到達不能のまま。
CTransit Virtual InterfaceをPrivate Virtual Interfaceに変更し、各VPCをVirtual Private Gatewayへ個別に接続し直してオンプレミスへ広告する
Transit Gatewayを廃しVirtual Private Gatewayへ各VPCを個別接続する構成はスケールせず運用負荷が極大化する。Private VIFはVGW向けで、ハブとなるTransit Gateway集約の利点を失うため要件に反する。
DTransit GatewayのルートテーブルでVPCルートの伝播を無効化し、各VPC CIDRをオンプレミスルーターへ静的ルートとして手動登録する
静的ルートはオンプレミスからAWSへ向かう経路制御であり、Direct Connect Gatewayがオンプレミスへ広告する際の20プレフィックス上限には影響しない。広告される側の不足が解消されず根本原因に対処できない。
解説
Direct Connect GatewayがTransit Virtual Interface経由でオンプレミスへ広告できるプレフィックス数は、Transit Gatewayとの関連付けあたり最大20に制限される。35個のVPC CIDRをそのまま広告すると上限を超え、超過分が広告されない。
関連付けの「許可されたプレフィックス(Allowed Prefixes)」に連続CIDRを集約したスーパーネットを設定すれば、1〜数本のプレフィックスで全VPC範囲をカバーでき、20の上限内に収まる。
選択肢2のTransit Virtual Interfaceの追加は、20プレフィックス制限がDirect Connect GatewayとTransit Gatewayの関連付け単位で適用されるため、VIFを増やしても上限は緩和されない。
選択肢3のPrivate Virtual Interfaceは、Transit Gatewayアーキテクチャを解体して各VPCをVGWへ戻す大規模な後退であり、スケールせず要件に反する。
選択肢4の静的ルート登録は、オンプレミス→AWS方向の制御であり、AWS(Direct Connect Gateway)→オンプレミス方向の20プレフィックス広告制限を解消しない。
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