ある大企業は AWS Organizations で 80 以上の AWS アカウントを管理しており、複数のリージョンにわたる数百の VPC を運用しています。現在 VPC の CIDR 割り当ては各チームが個別に管理しているため、CIDR の重複によるルーティング問題が頻発しています。以下の要件をすべて満たす IP アドレス管理ソリューションを導入したいと考えています。 要件: ①全アカウント・全リージョンの VPC CIDR 重複防止と一元管理 ②リージョン・事業部門別の CIDR ブロックの階層的プール管理 ③VPC 作成時の IPAM プールからの自動 CIDR 割り当て強制 ④IP アドレス使用率のリアルタイム可視化 これらの要件をすべて満たす AWS ネイティブソリューションはどれですか?
AWS VPC IP Address Manager(IPAM)は、組織全体の IP アドレスを一元管理するための AWS ネイティブサービスです。 要件との対応: ①CIDR 重複防止と一元管理:IPAM プールから割り当てることで同一プール内での CIDR 重複が自動防止され、Organizations 統合により全アカウントの VPC CIDR が自動収集・監視されます。 ②階層的プール管理:組織レベル → リージョンプール → 事業部門プールという階層で設計でき、各レベルで CIDR ブロックを分割・委任できます。 ③自動 CIDR 割り当ての強制:VPC 作成時に ipv4-ipam-pool-id を指定することで IPAM プールから自動割り当てが行われます。SCP で IPAM プール ID 未指定の VPC 作成を拒否することで強制できます。 ④IP 使用率のリアルタイム可視化:IPAM コンソールで各プール・VPC の CIDR 使用状況・空き状況をリアルタイムダッシュボードで確認できます。 選択肢AのOrganizations SCP と AWS Config カスタムルールの組み合わせは CIDR 範囲制限と重複検出は可能ですが、自動 CIDR 割り当て・階層的プール管理・リアルタイム使用率可視化の機能を持たず、大規模組織の要件を満たしません。 選択肢CのCloudFormation StackSets と Parameter Store の組み合わせは VPC テンプレートの標準化はできますが、数百 VPC に対する動的な CIDR 割り当て・重複防止・リアルタイム可視化には対応できません。 選択肢DのTransit Gateway ルートテーブルは CIDR の重複があると経路解決に失敗しますが、事前の重複防止・自動割り当て・階層管理・リアルタイム可視化のいずれも提供しない事後的な検出にとどまります。