ANSネットワークのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス
ある金融サービス企業は、20個のVPCで稼働するEC2インスタンスからのDNSトンネリングによるデータ漏洩リスクを軽減するため、DNSレベルのセキュリティ制御を実装します。以下の要件があります:
・承認済みドメインリスト以外へのDNSクエリをすべてブロックする
・ブロックイベントをリアルタイムで記録しCloudWatch Alarmをトリガーする
・新しいVPCが追加された際も最小限の設定変更で適用できる
この要件を最も効果的に満たすソリューションはどれですか?
AAWS Network Firewallのドメインリストルールで許可外のDNSをブロックし、Centralized Inspection VPCへTransit GatewayでDNSトラフィックをルーティングする。VPC Flow LogsをCloudWatch Logsに転送してアラームを設定する
AWS Network Firewallはドメインリストルールによるインライン検査は可能だが、VPCのDNSリゾルバーレベルでブロックするには全DNSトラフィックをCentralized Inspection VPCへ迂回させる必要があり、Transit GatewayとルートテーブルのReRoute設定が複雑になる。新しいVPC追加時の設定変更も大きく「最小限」とは言えない。
BRoute 53 Resolver DNS Firewallで許可リストとブロックリストのルールグループを作成し、各VPCに関連付ける。CloudWatch Logsへのログ送信を有効にしてメトリクスフィルターでアラームを設定する
✓ 正解
Route 53 Resolver DNS Firewallは、VPCのDNSリゾルバーレベルでクエリをフィルタリングするマネージドサービス。ルールグループをVPCに関連付けるだけで全インスタンスのDNSクエリを制御でき、CloudWatch Logsへのログ送信とメトリクスフィルターによるアラームを標準サポートしている。新VPC追加時もルールグループ関連付けのみで適用が完了する。
C各VPCのDHCPオプションセットにカスタムDNSフォワーダーEC2インスタンスのIPを指定し、許可リストに基づくDNSフィルタリングロジックを実装してCloudWatch Logs Agentでイベントを記録する
カスタムDNSフォワーダーEC2インスタンスをDHCPオプションセットで指定する構成は機能するが、高可用性のためのマルチAZ配置・Auto Scaling設定・インスタンスの継続的なパッチ管理が必要で運用オーバーヘッドが大きい。新しいVPC追加のたびにDHCPオプションセットの設定変更も必要となり要件を満たさない。
DRoute 53 Resolverの条件付き転送ルールで全DNSクエリをオンプレミスのDNSサーバーにルーティングし、オンプレミス側でドメインフィルタリングとCloudWatchへのメトリクス送信を設定する
Route 53 Resolverの条件付き転送ルールはオンプレミスDNSへのクエリ転送に用いるが、全クエリをオンプレミスに転送するにはDirect ConnectまたはVPN接続が必要となりDNSレイテンシが増加する。オンプレミス側でフィルタリングとCloudWatchへのメトリクス転送を実装する追加コストも発生する。
解説
Route 53 Resolver DNS Firewallは、VPC内のRoute 53 ResolverによるDNSクエリをドメインレベルでフィルタリングするマネージドサービスです。許可リスト(ALLOW)やブロックリスト(BLOCK)を含むルールグループを作成してVPCに関連付けるだけで、EC2インスタンスへのエージェントインストールや複雑なルーティング変更なしに複数VPCへ一元適用できます。ブロックされたクエリのログはCloudWatch Logsに送信でき、メトリクスフィルターでアラームをトリガーできます。新しいVPCへの適用もルールグループの関連付けのみで完了するため、「最小限の設定変更」という要件も満たします。
選択肢AのAWS Network Firewallは、ドメインリストルールでDNSフィルタリングが可能ですが、全VPCのDNSトラフィックをCentralized Inspection VPCへTransit Gateway経由で迂回させる必要があり、ルートテーブル変更の運用負荷が高い。またVPC Flow LogsはIPフローのメタデータのみ記録するためDNSクエリ単位のブロック監視には不十分。
選択肢CのカスタムDNSフォワーダーEC2は、フィルタリングロジックの自由度はあるが、高可用性確保のためのマルチAZ構成やインスタンス管理・パッチ適用が必要で運用オーバーヘッドが高く、「最小限の設定変更」要件を満たさない。
選択肢DのRoute 53 Resolver転送ルールは、オンプレミスDNSサーバーへのクエリ転送を行うが、Direct ConnectまたはVPN接続が前提となり、DNSレイテンシの増加やオンプレミス側での別途フィルタリング実装が必要になる。
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