ANSネットワーク管理と運用

EC2インスタンスからTransit GatewayとSite-to-Site VPN(IPsec/ESP)を経由してオンプレミスサーバーへの1GBを超えるファイル転送が断続的に失敗する。TCPの3-wayハンドシェイクと1KB未満の小規模通信は正常に完了する。VPC Flow LogsではEC2のEgressトラフィックはACCEPTとして記録されているが、オンプレミス側でのファイル受信が途中で停止する現象が複数のVPCで共通して発生している。この問題を最も効率的に診断・解決する手順の組み合わせはどれか。

A
VPC Reachability AnalyzerでEC2インスタンスからオンプレミスIPへのパスを解析し、Security GroupsとNACLsのアウトバウンドルールにICMPを許可する設定を追加する
VPC Reachability AnalyzerはSecurity Group・NACLsの論理解析ツールであり、Flow LogsのACCEPTで既にSG/NACL問題が排除されているため、MTU起因の断絶診断には寄与しない。
B
VPC Reachability AnalyzerでEC2インスタンスからTransit GatewayへのパスとルートテーブルをすべてのVPCで確認し、Transit GatewayのECMPを無効にしてVPNトンネルを単一に固定する
VPC Reachability AnalyzerはルーティングとSG/NACLの論理検証ツールでMTU問題は検出できず、ECMPの無効化はVPNの冗長性を損なうだけで断続的なファイル転送失敗とは無関係である。
C
EC2のENIにVPC Traffic Mirroringを設定してパケットをキャプチャし、ICMPタイプ3コード4の欠落を確認した後、EC2またはVPN機器でTCP MSSを1379バイトにクランプする
✓ 正解
VPC Traffic MirroringはEC2 ENIで実際のパケットをキャプチャでき、ICMPタイプ3コード4の欠落によるPMTUDブラックホールを確認した後、TCP MSSクランプで解決できる。
D
EC2のENIにVPC Traffic Mirroringを設定してパケットをキャプチャし、ICMPタイプ3コード4の欠落を確認した後、EC2ネットワークインターフェイスのMTUをOS上で9001バイトのジャンボフレームに変更する
VPC Traffic Mirroringによる診断は適切だが、IPsec VPNのMTU上限は約1436バイトであり、EC2 MTUを9001バイトに変更するとVPNトンネルでの断片化が悪化する。

解説

大容量のみ失敗しTCPセッションが確立されるパターンはPMTUDブラックホールの典型。Traffic MirroringでICMPタイプ3コード4の欠落を確認し、IPsecのMTUオーバーヘッドを考慮してTCP MSSを1379バイトにクランプすることで解決できる。

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