ある企業は、2つのDirect Connectロケーション(東京DX1・大阪DX2)からそれぞれ10GbpsのDedicated Connectionを引き、Direct Connect Gateway経由でVirtual Private Gatewayに接続しています。通常は東京DX1を主系、大阪DX2を待機系とし、両方のTransit VIFで同一のオンプレミスCIDR(10.0.0.0/16)をBGP広告しています。障害時のフェイルオーバーを数百ミリ秒以内に完了させ、かつ平常時はすべてのAWS発トラフィックを東京DX1経由に固定したいと考えています。この要件を満たす構成はどれですか。
AWSはDirect Connect上でBGPの経路選択にAS_PATH長を優先評価します(ローカルプリファレンスが同一の場合)。待機系である大阪DX2側でAS_PATHプリペンドを付与すれば、AWSは平常時に東京DX1(短いAS_PATH)を選択し、全トラフィックが主系に固定されます。加えてBFDを有効化すると、BGPのHoldTimer満了(既定90秒)を待たずにサブ秒でリンク障害を検知し、待機系へ高速フェイルオーバーできます。 選択肢Bのより長いプレフィックス分割(/17)は確かに東京DX1を優先させますが、両系で同一の/16冗長性が崩れ、東京障害時に/16が残らないと到達性が失われるリスクがあり要件に不適です。 選択肢CのHoldTimer延長は検知を遅くし数百ミリ秒要件に反します。またLocal PreferenceはオンプレルーターからAWSへの広告では直接制御できず、AWSの経路選択に作用しません。 選択肢DのBGPコミュニティ7224:7100はオンプレミスからの広告に付与するローカルプリファレンス制御用コミュニティ(7224:7100=低、7200=中、7300=高)です。これを主系の東京DX1に付与するとかえって優先度が下がり大阪DX2が選ばれてしまうため、主系固定の意図と逆効果で、フェイルオーバー高速化にも寄与しません。