ある大企業は、AWS Organizationsで管理する120以上のAWSアカウントと6つのリージョンに展開するクラウド環境を構築中です。ネットワーク設計チームは以下の要件を定めています。 ・全VPCのCIDRは企業の承認済みアドレス空間(10.0.0.0/8)からのみ割り当て可能とする ・VPC作成時にCIDRの重複が発生しないよう事前に自動で防ぐ ・リージョンごとの管理チームがサブプールを自律的に管理できる階層的な委任構造とする ・IPアドレスの利用状況を組織全体で可視化できるダッシュボードが必要 これらの要件をすべて満たすアーキテクチャとして最も適切なのはどれですか?
Amazon VPC IP Address Manager(IPAM)はAWSネイティブのIPアドレス管理サービスで、Organizations統合によりマルチアカウント・マルチリージョンのIP管理を一元化できます。トップレベルプールから階層的にリージョナルサブプールを作成してRAMで各アカウントに共有することで、各チームが自律的にCIDRを割り当て可能になります。IPAMはCIDR重複を自動的に防ぎ、組織全体の利用率をダッシュボードで可視化します。SCPを組み合わせることでIPAMを経由しないVPC作成を強制的に禁止できます。 選択肢AのAWS Config + Systems Manager Automationは事後検知・修復アーキテクチャであり、CIDR重複の作成を「事前に防ぐ」ことができません。競合状態で一時的な重複が発生するリスクがあります。 選択肢CのLambda + EventBridgeによる監視も事後検知であり、IPAMのような組み込みの予防機能や可視化ダッシュボードを持ちません。カスタム実装の維持コストも高くなります。 選択肢DのShared VPCはサブネット単位での共有アーキテクチャですが、120以上のアカウントのすべてのリソースを単一VPCに集約することはセキュリティ・スケール上現実的ではなく、アカウント分離の原則にも反します。