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ANSネットワーク設計

ある企業はグローバルなWebサービスをAWS上の複数リージョン(us-east-1、eu-west-1、ap-northeast-1)で展開しています。以下の要件をすべて満たすRoute 53のルーティングポリシーはどれですか? ①通常はユーザーの地理的位置に最も近いリージョンにトラフィックをルーティングする ②特定リージョンのキャパシティが不足した際に、隣接リージョンへのトラフィックを段階的に移動させる「バイアス調整」機能が必要 ③ヘルスチェックによるエンドポイントの健全性確認と自動フェイルオーバーも要件

A
Route 53の地理的ルーティング(Geolocation)ポリシーを各リージョンに適用し、国・大陸単位で宛先を割り当てる。ヘルスチェックと組み合わせてエンドポイント障害時の自動フェイルオーバーを構成する
Geolocationルーティングは国や大陸単位でトラフィックを振り分ける機能ですが、バイアス値でトラフィック割合を動的調整する機能を持ちません。段階的なキャパシティ移動という要件を満たせないため不正解です。
B
Route 53の近接性ルーティング(Geoproximity)ポリシーをRoute 53 Traffic Flowで設定し、バイアス値で隣接リージョンへのトラフィック割合を動的に調整する。ヘルスチェックと組み合わせて自動フェイルオーバーも有効にする
✓ 正解
Geoproximityルーティングはユーザーとリソースの地理的距離に基づきルーティングし、バイアス値(-99〜+99)で影響範囲を拡大・縮小できます。Route 53 Traffic Flow上でのみ使用可能で、ヘルスチェック統合による自動フェイルオーバーも実装でき、すべての要件を満たす最適な構成です。
C
Route 53のレイテンシーベースルーティングポリシーを各リージョンに設定し、フェイルオーバーポリシーと組み合わせてプライマリ・セカンダリ構成によるリージョン間の自動切り替えを実装する
レイテンシーベースルーティングはネットワーク遅延が最小のリージョンへ自動ルーティングしますが、バイアス設定による意図的なトラフィックシフト機能がなく、キャパシティ不足への段階的な対応ができません。
D
Route 53のウェイテッドルーティングポリシーで各リージョンに重みを割り当て、CloudWatchアラームでRoute 53ヘルスチェックを制御しトラフィックを段階的に移動させる
ウェイテッドルーティングは重みの数値比率でトラフィックを分散しますが、地理的な近傍優先ルーティングではなく設定比率で全ユーザーに一律適用されるため、グローバル最適化とバイアス調整を両立させる本要件には不適切です。

解説

Route 53の近接性ルーティング(Geoproximity)ポリシーは、ユーザーとリソースの地理的距離に基づいてトラフィックをルーティングし、バイアス(bias)値を-99〜+99の範囲で設定してリソースへの地理的影響範囲を拡大・縮小できます。この機能はRoute 53 Traffic Flowでのみ利用可能です。 選択肢BのRoute 53 Geoproximityルーティングでは、正のバイアスを設定するとそのリージョンへのトラフィックが増加し、負の値を設定すると減少するため、キャパシティ不足時の段階的トラフィック移動が実現できます。ヘルスチェックと組み合わせることで自動フェイルオーバーも実装でき、3つの要件をすべて満たします。 選択肢AのRoute 53 Geolocationルーティングは国・大陸単位でトラフィックを制御しますが、バイアス調整機能がなく段階的なトラフィックシフトができません。 選択肢CのRoute 53レイテンシーベースルーティングはネットワーク遅延が最小のリージョンへ自動ルーティングしますが、バイアス値によるキャパシティ調整には対応していません。 選択肢DのRoute 53ウェイテッドルーティングは固定の重み比率でトラフィックを分散しますが、地理的な近傍優先ルーティングではなく、グローバルユーザーの最適化要件を満たしません。

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