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ANSネットワークのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス

ある金融機関は、コンプライアンス要件に基づき、オンプレミス環境とAWSリージョン間の専用線接続において、データリンク層(レイヤー2)での暗号化を適用することを義務付けられています。この要件を満たすためにAWS Direct Connectを構成する場合、満たさなければならない前提条件はどれですか。

A
10 Gbpsまたは100 Gbpsの専用接続(Dedicated Connection)をプロビジョニングし、MACsec互換の機器を利用する
✓ 正解
データリンク層の暗号化を提供するMACsec機能は、AWS Direct Connectの特定の要件を満たす必要があります。具体的には、10 Gbpsまたは100 Gbps帯域幅の専用接続(Dedicated Connection)のみがこの機能をサポートしているため、これが正解となります。
B
Direct ConnectゲートウェイとTransit Gatewayの間にIPsec VPNトンネルを構成し、BGPルーティングを有効化する
IPsec VPNによる暗号化はデータリンク層(レイヤー2)ではなくネットワーク層(レイヤー3)でのトラフィック保護を提供する技術です。設問の「レイヤー2での暗号化」という厳密なコンプライアンス要件に技術的に合致しません。
C
ホステッド接続(Hosted Connection)をプロビジョニングし、パートナーのルーター側でIEEE 802.1X認証を構成する
ホステッド接続(パートナー経由の共有接続)や1 Gbpsの専用接続は、AWSの仕様上MACsecによる暗号化をネイティブにサポートしていません。MACsecの利用は、大容量の専用物理ポート接続に限定されているため不適切です。
D
パブリック仮想インターフェイス(Public VIF)を作成し、AWS KMSキーを使用してトラフィックのペイロードを暗号化する
パブリック仮想インターフェイスを利用したとしても、通信インフラストラクチャにおけるパケット転送レベルでの暗号化は提供されません。AWS KMSを利用した暗号化は通常アプリケーションレベルまたはストレージレベルのものであり、レイヤー2の保護とは異なります。

解説

データリンク層(レイヤー2)におけるトラフィックの暗号化を実現する技術はMACsec(IEEE 802.1AE)です。AWS Direct ConnectでMACsecを利用するためには厳格な要件があり、特定のポート速度(10 Gbpsまたは100 Gbps)の「専用接続(Dedicated Connection)」である必要があります。1 Gbpsの接続や、AWS Direct Connectパートナーを経由する「ホステッド接続(Hosted Connection)」ではMACsecはサポートされていません。また、オンプレミス側のカスタマーゲートウェイルーターもMACsecをサポートするハードウェアを使用する必要があります。 選択肢BのIPsec VPNはネットワーク層(レイヤー3)での暗号化技術であり、データリンク層(レイヤー2)の暗号化という要件を満たしません。Direct ConnectゲートウェイとTransit Gateway間のVPNトンネルはDirect Connect回線自体のL2暗号化にはなりません。 選択肢Cのホステッド接続(Hosted Connection)はDirect ConnectパートナーがプロビジョニングするAWS接続であり、MACsecをサポートしていません。IEEE 802.1XはEAPベースのポート認証プロトコルであり、暗号化ではなく認証の仕組みであるためL2暗号化要件を満たしません。 選択肢Dのパブリック仮想インターフェイス(Public VIF)はS3等のAWSパブリックサービスへのアクセスに使用するものであり、プライベートな専用線通信のL2暗号化には適しません。AWS KMSはアプリケーション層の鍵管理サービスであり、レイヤー2の暗号化を提供しません。

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