ある金融機関のセキュリティチームは、本番VPC内の特定のEC2インスタンス(クレジットカード処理サーバー10台)に対するリアルタイムのネットワークフォレンジック調査を実施する必要があります。以下の要件があります。 ・パケットペイロードを含む完全なトラフィックコピーを取得すること ・既存のアプリケーションパフォーマンスへの影響を最小化すること ・集中型のIDS(侵入検知システム)アプライアンスEC2インスタンスにトラフィックを集約すること ・特定のポート(443、8443)のトラフィックのみをキャプチャすること 最も適切な実装方法はどれですか?
VPC Traffic MirroringはENI(Elastic Network Interface)のトラフィックをリアルタイムでコピーし、別のEC2インスタンスやNetwork Load Balancerに転送する機能です。パケットペイロードを含む完全なL2〜L4レベルのデータをキャプチャでき、ミラーフィルターでポートや方向を細かく指定して必要なトラフィックのみを選別できます。ソースインスタンスへのパフォーマンス影響は最小限で、NLBをターゲットとすることで複数IDSアプライアンスへのスケーラブルな配信も実現できます。 選択肢AのVPC Flow Logsはパケットヘッダー情報(送受信IP、ポート、バイト数など)のみを記録し、ペイロードを取得できないためフォレンジック調査には不十分です。 選択肢Cのエージェントインストールはソースインスタンスのリソース(CPU、メモリ)を消費し、本番環境への影響が大きく、マネージドではないためスケーラビリティや管理運用面でも課題があります。 選択肢DのAWS Network Firewallはインライン検査・遮断を行うファイアウォールサービスであり、トラフィックのパッシブミラーリング機能を持ちません。既存フローのアーキテクチャ変更が必要で本問の要件を満たしません。