AIFAIとMLの基礎

ある企業が機械学習で迷惑メールフィルタを構築しています。正常な業務メールを誤って迷惑メールフォルダに振り分けると、ユーザーが重要な連絡を見逃すリスクが大きいと考えています。モデル評価において、この企業が特に重視すべき指標はどれですか。

A
適合率(Precision)。迷惑メールと判定したメールのうち、実際に迷惑メールであった割合を高める
✓ 正解
偽陽性(正常メールを迷惑メールと誤判定)のコストが高い場合、適合率を重視する。適合率は『迷惑メールと判定したもののうち本当に迷惑メールだった割合』であり、これを高めると正常メールを誤って振り分ける割合が減るため要件に合致する。
B
再現率(Recall)。実際の迷惑メールのうち、モデルが検出できた割合を高める
再現率は実際の迷惑メールをどれだけ取りこぼさず検出できたかを示す指標。これを優先すると見逃し(偽陰性)は減るが、正常メールの誤振り分けを抑える目的には直結しないため、本シナリオの要件とは逆方向になる。
C
学習率(Learning Rate)。モデルの重みを更新する際のステップ幅を最適に調整する
学習率はモデル重みの更新幅を決めるハイパーパラメータで学習の収束に関わるもの。誤判定の許容方針を測る評価指標ではないため、偽陽性を重視するという要件の判断材料にはならない。
D
エポック数。トレーニングデータ全体を繰り返し学習させる回数を増やす
エポック数はトレーニングデータを反復学習する回数を示すハイパーパラメータ。学習の充実度に影響するが、正常メール誤判定の抑制を測る評価指標ではないため、本シナリオで重視すべき指標とはいえない。

解説

正常な業務メールを迷惑メールと誤判定すること(偽陽性)のコストが高いシナリオでは、適合率(Precision)を重視します。適合率は『迷惑メールと判定したメールのうち、実際に迷惑メールだった割合』を表し、これを高めると正常メールの誤振り分けが減ります。 選択肢の再現率は迷惑メールの見逃し(偽陰性)抑制に関わる指標で要件と逆。 選択肢の学習率とエポック数は評価指標ではなくハイパーパラメータです。

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